ゲッツェインド紙の独占インタビューで自身のスタイルについて言及

 ドルトムントドイツ代表MFマリオ・ゲッツェは今季、シーズン序盤こそ出番を手にできずにいたが、現在は“偽9番”として定位置を確保している。インド大手紙「TIMES NOW」は、ブンデスリーガ首位を走るチームのキーマンであるゲッツェに独占インタビューを敢行。最も尊敬している選手はJ1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだという。

 ドルトムントは20節終了時点で、2位ボルシアMGに勝ち点7差をつけて首位を快走。ルシアン・ファブレ新体制の最大の特徴はエースのドイツ代表MFマルコ・ロイスをトップ下に配置する4-2-3-1システムにあり、当初はMF香川真司(現ベジクタシュ)と同様、ゲッツェもベンチを温める日々が続いた。しかし、ゲッツェは“偽9番”として最前線に入ることで出番を勝ち取り、今季はリーグ戦13試合出場で2ゴール3アシストを記録している。

「TIMES NOW」紙はゲッツェに独占インタビューを実施。「ゲッツェが自身に最も近い手本に挙げたのは、クリスティアーノ・ロナウドでもなくリオネル・、メッシでもなく、バルサレジェンドアンドレス・イニエスタだ」と見出しを打って特集を組んでいる。

ゲッツェドイツで最も著名な1人であり、ドルトムントのキープレーヤーとして自身を再建している。ゲッツェニックネームは“ドイツメッシ”ではあるものの、最もスタイルの近い存在はイニエスタのようだ。世界は彼にC・ロナウドメッシを見出そうとしているなかで、彼は自身にイニエスタを重ねている」

ロナウドメッシももちろんそうだけど…最も近いスタイルはイニエスタだね」

 記事では、今季はよりゴールに近い位置でプレーしていることもあり、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドユベントス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシバルセロナ)と比較されがちであることを指摘しつつ、ゲッツェ自身の声も紹介している。

「正直、たくさんいるんだけどね。ルイス・フィーゴもそうだし、ジネディーヌ・ジダンもそう。ロナウドメッシももちろんそうさ! でも、その両選手は全サッカー選手に刺激を与える存在さ。自分に最も近いスタイルだと感じているなかでは、イニエスタだね」

 ゲッツェは最前線でプレーしていることについて、「僕は真の9番では決してない。だけど、僕の背後にはマルコ・ロイスがいて、ウイングにはジェイドン・サンチョのような選手もいる。それが創造性を引き出してくれるんだ」と回答。現在のチームだからこそ、自身が“偽9番”として輝けていることを強調していた。(Football ZONE web編集部)

ボルシア・ドルトムントMFマリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】