エル・クラシコの両雄によるポジション別の最強戦士は…現神戸のイニエスタも登場

 スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)準決勝が現地時間6日に行われ、バルセロナレアル・マドリードが対戦する。伝統のエル・クラシコを前に、英サッカーサイト「90min」が両クラブのポジション別歴代ベストプレーヤーを選出。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元スペイン代表FWラウール・ゴンザレスら錚々たるメンバーが名を連ねたなかで、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現ユベントス)が選ばれなかった。

 まず守護神は、GKビクトル・バルデス(バルセロナ)とGKイケル・カシージャスレアル/現ポルト)の元スペイン代表コンビだ。バルデスは2017年のミドルスブラを最後に現役引退。バルセロナでは12年間プレーして計535試合に出場するなど、ボール捌きの巧みな選手としてチームの勝利に貢献した。一方、カシージャスレアルで驚異の725試合に出場。世界最高峰のクラブで16年間プレーを続け、多くのタイトルをもたらした。

 DFもまた、元スペイン代表コンビとなった。バルセロナのDFカルレス・プジョルは、冷静なプレーだけでなく、ピッチ上でリーダーシップを発揮してチームを鼓舞。593試合に出場したなかで、多くのクリーンシートに貢献している。レアルのDFフェルナンド・イエロも絶対的なリーダーシップを備え、タフなタックルで相手のボールを奪取。現在レアルで主将を務めるスペイン代表DFセルヒオ・ラモスとは対照的に、感情的なプレーが少なく、チームをまとめる存在として一役買った。

 歴史的に見ても多くの名プレーヤーたちがプレーしたMFは、両チームともに2人ずつの選出。バルセロナは現在J1ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと元ブラジル代表MFロナウジーニョだ。バルセロナの歴史を見ても非常に特質な力を持ったイニエスタは、記事でも「優雅さ、冷静沈着なボール捌き、技術の輝きは、彼のピーク時に並ぶものはいない」と絶賛されている。また、ロナウジーニョは「サイドプレーヤーとしてはおそらく世界最高の5人に入る」とされ、巧みなトリックや素早い動きは「他に例を見ない」と表現されている。

FWはメッシラウールという両チームの英雄が選出

 一方、レアルからは「現在の世界トップクラスのパフォーマー」と表現されている2018年バロンドール受賞者のクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、巧みなボールコントロールと傑出したスペースメイキングを備えた元フランス代表MFジネディーヌ・ジダンが選ばれた。

 最後のFWには、メッシラウールだ。「おそらくこれまでで美しいゲームを優雅に演じる最も偉大な選手」と称えられたメッシは、バルセロナで歴代通算得点数トップの数字を叩き出しており、満場一致の選出だろう。レアルは予想に反してクリスティアーノ・ロナウドではなくラウールとなった。巧みなフィニッシュとシュート精度を誇るスペイン人アタッカーは、“白い巨人”で16年間プレーして計741試合に出場。伝説の選手の1人と言っていいだろう。

 往年の名選手たちに追随する選手が、今後のエル・クラシコで生まれていくだろうか。(Football ZONE web編集部)

英サッカーサイト「90min」がバルサとレアルのポジション別歴代ベストプレーヤーを選出【写真:Getty Images】