第19週「10歩も20歩も前進です!」 第105回 2月5日(火)放送より
脚本:福田 靖 
演出:安達もじり
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

105話のあらすじ
モデル秀子(壇蜜)は忠彦(要潤)を挑発する。

「絵そのものの概念をぶち壊すのよ」
おはよう日本」(関東版)の高瀬耕造アナが「まんぷく」は(エピソード)を繰り返すと言っていましたが、表情が楽しそうなので、反復は楽しいという気分に。ものは考えようであります

18週からラーメン作りに入った萬平。確かに待ちに待ったラーメン編ですが、やっぱり毎日、ラーメン作りの試行錯誤(繰り返し)では物語とはして地味。それでか、忠彦(要潤)とモデル秀子(壇蜜)の危うい関係やら、子どものいじめ問題、神部(瀬戸康史)と塩軍団のふたり(中尾明慶、毎熊克哉)に吉乃(深川麻衣)の話が挟まります。

なんといっても弾むのは、秀子の忠彦への挑発。
「すばらしいわ、悲劇のなかから美しい芸術が産まれるなんて」
「だったらもっと冒険しなきゃ」」
「絵そのものの概念をぶち壊すのよ」
マンボをかけて踊り出す秀子。
「恋がしたけりゃすぐにおいでよ♪」「恋の花咲く♪」とマンボは歌います。
あっけにとられて見ている克子(松下奈緒)たち……。

「私を描いて!」と迫るところで「赤い糸の女」(中島丈博脚本 12年)という昼ドラの「私はビオラ、鳴らして!鳴らして!」という台詞を思い出しました。あまりの衝撃にエキレビ!でもレビューしましたっけ。
我らがインスタントラーメン師匠も中島師匠にはまだまだかなわないと思いますが、朝ドラの概念をぶち壊そうという野心がおありなのでしょうか。
源(二宮輝生)と幸(三宅希空)が、「ラーメン」「小ラーメン」とからかわれるというエピソード、というかネーミングには笑いました。
親がラーメンをつくっているからあだ名を「ラーメン」にするというのは、ありそうな気もしますが、妹を「小ラーメン」。なかなか傑作です。もちろん、ひとをからかうのはよくないことですけれど。ラーメン大好きコイケさんだって、「コイケさん」という名前は死守、「ラーメン」ではないですものね。
源は負けずに、いじわるを言った子(市川達夫とちゃんとフルネーム)を三回もなぐって、その母親・市川和歌子(辻葉子)が怒鳴り込んできます。「ちょっとからかっただけなのに」「三回も」とねちねちしています。

そして、神部さん。「婿養子のようなもの」と自覚しちゃっているんですね。同居しているんだから仕方ない。いわゆるマスオさん状態ですね。吉乃がたまたまパーラー白薔薇に来て、岡と森本がその可愛さに魅入られてしまい、新たな恋がはじまる予感? 
吉乃役の深川麻衣さんは、ドラマ25「日本ボロ宿紀行」(テレビ東京)ではたくましいヒロインを快活に演じています。
(イラストと文/木俣冬)

連続テレビ小説まんぷく
NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー

イラストと文/木俣冬