ぺんてるロングセラー商品「修正液」のキャップデザインについて、ぺんてる株式会社に取材した。

ギザギザでペン先のカスを除去

青いボディに白いキャップでお馴染みのぺんてるの修正液。

1983年の発売以来、ロングセラーとなっている同商品になじみがある人も多いのではないだろうか?

その修正液のキャップに、使う人にやさしいデザインが施されていたことが分かり話題となっている。

ぺんてる公式キャラクターの「ルル」が先日、Twitterキャップの先端にデザインされた謎のギザギザについて、「実はこれ、ここでペン先をクルクルしてカスを除去するためのデザインなのです」と呟いた。

修正液のペン先に、乾いたインキのカスが…
そんなときは、こちらのキャップ先端をご覧ください。
謎のギザギザがありますね。

実はこれ、ここでペン先をクルクルして、カスを除去するためのデザインなのですhttps://t.co/SV8Mc0hLJD pic.twitter.com/ZjMlCWiTNE

— ルル【ぺんてる公式】 (@pentel_lulu) 2019年1月30日

商品のラベルパッケージには特にこの機能について書かれておらず、ルルも知らなかった機能だという。

ツイートを受けて、ネットユーザーから「長年愛用してたのに知らなかった」「そんな便利機能があったとは」「使い終わるたびにペン先をティッシュで拭いていました」「爪でカリカリしていた」「20余年経って知った驚愕の技術」「今年一番の驚き」など、驚くコメントが寄せられている。

当初はなかった機能、速乾タイプ登場で発案

キャップでペン先のカスを除去するというアイデアは、どのように発案したのか?

同社生産技術室の西條毅室長に聞いた。

修正液のペン先は、細かな所を修正できるように細くなければなりません。

しかし、修正液は使用するたびにカスがペン先に付着し、次第にペン先が太くなってしまいます。

視認性が悪くなる、見た目が悪くなるということで、カスを除去するアイデアが生まれました。

開発当初は無かった機能で、同社が両用速乾タイプという乾きの早い修正液を開発した後に生まれたアイデアという。

速乾タイプの修正液は乾きが早いという利点もありますが、インキが出すぎてしまい、ペン先にカスがより多く付着してしまう難点もありました。

カスを除去する際にペン先を傷つけないために、ペン先が当たらないよう、なおかつカスがしっかり除去できるように調整しました。

ルル【ぺんてる公式】/Twitter

ルル【ぺんてる公式】/Twitter

使いやすく満足してもらえるデザインを

修正液には、他にも明記されていない便利に使うためのデザインが施されている。

ボディに付いている水面の波紋のような3重の段差は、ユーザーが特に説明書などを読まなくても、押して使うものだと自然に理解できるようになっている。

段差があることで押しやすく、インクの量も調整できる。

出典:「表現の道具箱」ホームページ

出典:ぺんてるブログ「表現の道具箱

2段階にわたって細くなっているペン先は、細かな所を修正する時のペン先回りの視界を良くしている。

一方で、インクの通り道もしっかり確保。このペン先の技術力は当初、他社が追随できず、しばらくの間他社製のペンタイプの修正液は市場に出てこなかったという。

視覚障がいのある人が誤って目薬だと思わないように、ボディには「△」の立体マークが入れられている。

出典元:表現の道具箱ホームページ

出典元:ぺんてるブログ「表現の道具箱

出典元:ぺんてるブログ「表現の道具箱」

出典元:ぺんてるブログ「表現の道具箱

お客様がお使いになって、使いやすい、満足いただけるデザインを優先に考えています。(西條さん)

修正液の容器には、それ自体にも技術と思いやりが詰まっていた。

【取材】ぺんてる修正液「ふたのギザギザ」は、ペン先のカスを除去するためのデザインだった!