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 困ってしまった猫ちゃんたちが、人間のおまわりさんを頼り、幸せな家族の一員となれたケースは世界各地で多発している事案である。

 国家権力を持つ彼らは、猫にとっても頼れる味方なのだろう。「困ったら警察に相談だ」という噂が広がっているのかもしれない。猫界隈では。

 そして今回、またしても子猫が心優しい警官の心をロックオンした事案が発見された。更にその警官はヒゲ男子だ。猫が頼らないわけがない。

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満月の夜、道路の近くで必死に鳴く猫の声が

 ある満月の夜、アメリカ、ウィスコンシン州のプラットヴィルにて、マット・フロイセスさんは警察署付近の高速道路の近くから猫の鳴き声がすることに気が付いた。周りは一面雪が降り積もっていた。

 猫はいったいどこにいるんだろう?高速道路は交通量も多い。ひかれてしまうかもしれない。凍えてしまうかもしれない。心配になったマットさんは猫を探し出すことに。

 必死に鳴く猫の声を頼りに捜索していると、雪が1メートルほど積もった溝の中で子猫を発見した。

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image credit:Facebook

溝に足がはさまり動けなくなっていた黒猫を発見


「どうやら子猫は溝を通ろうとしたところ足を挟まったようで動けなくなっていたようです」とプラットヴィル警察署はFacebookにコメントしている。


 マットさんは雪をかき分け猫の救出を行った。

 そこにいたのは大きな瞳で必死に助けを求めているまだ小さな体の黒猫がいた。子猫を脅かさないように、子猫のけがが増えないように足を挟んでいた石をそっとどけると、マットさんは子猫を抱きしめその体をあたためた。

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image credit:Facebook

マット警官にロックオンする子猫


 子猫は無事に救出されるとすぐに鳴きやみ、抱っこを求めるようにマットさんによじ登ったそうだ。

 マットさんが子猫を抱っこすると子猫はそこから動かなくなった。 

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image credit:Facebook

 子猫を保護したマットさんは署に戻った。この時は、子猫を獣医に見せた後しかるべき里親を見つけようと計画していたそうだ。

 子猫はマットさんの帽子の中で幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らし、すやすやと愛らしい寝顔を見せたという。これは猫たちが時々見せる「あニャたがいないとだめなの」戦法と呼ばれているとかいないとか。

 この時点で勝負あったといってもおかしくないが話を進めよう。

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image credit:Facebook

すべては猫のシナリオ通り。マットさんの家が永住の地となる


 マットさんは、子猫の健康診断をしてもらうため獣医を訪れ無事に健康証明書を手に入れた。あとは子猫のお家を探すだけだ。しかし、しっかりちゃっかり者の子猫はもう自分の家を決めていた様子である。

 子猫はマットさんの家に着くなり、お腹を出したりマットさんの肩によじ登ったりして甘えん坊マックス状態に。

 マットさんはしばらく考えた後、この子猫を家族として迎えることに決めたそうだ。マットさんには、自分に無邪気に甘え、全力で愛情を示してくる子猫に「ノー」は言えなかったのだ。

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image credit:Facebook

 「おそらく一目ぼれだったのでしょう。子猫は無事にマイホームを手に入れました。」とプラットヴィル警察署は近況をアップデートしていた。

 マットさんは子猫にドーナツという名前をつけたそうだ。ドーナツさんは保護されてから数日であっという間にマットさんのお宅になじんだという。

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image credit:Facebook

 ドーナツは命の恩人のマットさんが大好きで、いつでも後ろを追いかけてくるという。マットさんもそんなドーナツがかわいくて仕方ない。

 1人と1匹はすっかりベストパートナーとなった。ドーナツにとって最大の幸せはマットさんに抱っこされてなでなでしてもらうことだそうだ。

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image credit:Facebook

 身を切るように寒い雪の日に見つかったドーナツさんは、今は安全この上ないマットさんのお宅で幸せいっぱいに暮らしているようだ。

 毎日犯罪と向き合う警察官にとって、猫との時間は最高の癒しの時間となるのかもしれない。それを知っていて猫たちは次々と警察官を篭絡しているのかもしれないし、「コノ人間アンゼン」という怪電波が某NNNネットワークで飛び交っているのかもしれない。

References: Facebook/など / written by kokarimushi / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52270510.html
 

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