中国では旧暦で新年を祝う習慣があり、2019年は2月5日が新年(春節)にあたり、大晦日にあたる4日から10日までの大型連休となっている。その期間中、国外旅行を楽しむ中国人も多く、日本は人気の渡航先となっている。だが、日本と中国では文化や習慣に違いがあり、そのことに戸惑う中国人は多いという。中国メディアの捜狐は3日、「日本でごみをポイ捨てしてはならない」と論じる記事を掲載し、ごみ箱が見つからない時に、手元のごみはどう処理すべきかを伝えている。

 記事はまず、多くの中国人にとって日本は、中国から伝えられた文化や建築様式が見られる国であるため、非常に親しみやすい国であると紹介し、こうした背景もあって近年は多くの中国人が日本旅行を楽しんでいると伝えた。続けて、中国人旅行客は人数が多いうえに消費も旺盛であることからインバウンド業界では歓迎されているものの、旅行客のマナーは問題となっていると指摘。特に、中国人旅行客による「ごみのポイ捨て」がメディアでも取り上げられる問題となっていると伝えた。

 では、なぜ中国人旅行客は「ごみのポイ捨て」をするのだろうか。記事は、中国人は食に大きな関心を持っていて、「食べ歩き」が大好きであるため、どうしてもごみが出てしまうのだと分析。日本でも飲食物を販売している店にはその店専用のごみ箱があるため、日本を訪れた際には「食べ歩き」はせず、店で食べるようにすれば、ごみをその場で処理することができると強調、ごみが出てしまった場合には宿泊先に持ち帰って処理する必要があると注意喚起した。

 記事は、日本で中国人旅行客が「ごみをポイ捨て」してしまうのは、中国人のマナーが悪いからではなく、異なった文化や習慣のためであると主張したが、文化や習慣が違っていたとしても、渡航先で現地の人びとに迷惑をかけて良いことにはならない。むしろ、文化や習慣が違っているならばなおさら現地の文化や習慣を尊重すべきではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人旅行客が日本でごみをポイ捨てしてしまう理由「文化や習慣が違うだけ」=中国メディア