2019シーズンも“蹴"春がいよいよ到来! 新シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUP 2019に先駆け、超ワールドサッカー編集部はJ1全18クラブを徹底分析。チームのノルマや補強達成度、イチオシ選手、そして、東京オリンピックを翌年に控える注目の五輪候補をお届けする。第4弾は浦和レッズを紹介。

◆前人未踏の2冠を目標に《優勝争い》
※残留/ひと桁順位/上位争い/ACL出場権争い/優勝争いから1つ選択

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昨季途中に就任したオズワルド・オリヴェイラ監督の下で天皇杯優勝を勝ち取った浦和が今季の目標に掲げたのは、Jリーグ優勝とACL優勝の2冠。ここ2シーズンJリーグで優勝争いに絡めていない中、前人未到の挑戦へクラブは本気度の伝わる補強を敢行した。まずはセレッソ大阪から2シーズン前に22ゴールを挙げたFW杉本健勇を獲得。FWファブリシオがヒザに爆弾を抱えている中、エースFW興梠慎三の負担を軽くする意味でも杉本の加入はプラスに働くことが予想される。

そして、左サイドスペシャリストであるDF山中亮輔を横浜F・マリノスから2億円と報じられる高額な移籍金で獲得。サイド攻撃に難を抱えていた浦和にとっては喉から手が出るほど欲しい人材だっただけにピンポイントの的確な補強を施した印象だ。レギュラー組に割って入ってきそうな代表クラスの両選手を獲得した中、MF柏木陽介不在時に不足していたパサー役として期待して補強したのがMFエヴェルトンだ。ポルトが保有権を持つブラジル人MFは、浦和OBのポンテ氏が副会長を務めるポルティモネンセからDFマウリシオ、ファブリシオに次ぐ3選手目の加入となった。同クラブで3人はチームメートだったこともあり、チームに馴染む上においても同胞の存在は助けとなることだろう。

現状、キャンプで4バックを取り入れていないことから、今季も3バックを継続する可能性が高い中、駒不足が心配されていたセンターバックには柏レイソルからDF鈴木大輔を獲得した。スペインでのプレー経験を持つロンドン五輪世代の主軸DFの加入は選手層を厚くする意味で高い効果を生むだろう。ペトロヴィッチ監督時代にはレギュラー陣のバックアップの意味合いが強い“補充”の感のあった選手獲得だが、2006年Jリーグ優勝を知る中村修三GMの下、本気の“補強”で13年ぶりのリーグ奪還を目指す。

◆補強動向《A》※最低E~最高S
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【IN】
GK石井僚(18)←浦和レッズユース/昇格
DF鈴木大輔(29)←柏レイソル/完全
DF山中亮輔(25)←横浜F・マリノス/完全
DF岩武克弥(22)←明治大学/新加入
DF大城螢(18)←浦和レッズユース/昇格
MF池高暢希(18)←浦和レッズユース/昇格
MFヴェルトン(26)←ポルト/期限付き
MF汰木康也(23)←モンテディオ山形/完全
FW杉本健勇(28)←セレッソ大阪/完全

【OUT】
GK榎本哲也(35)→カターレ富山/完全
DF岡本拓也(26)→湘南ベルマーレ/完全
DF平川忠亮(39)→引退
MF伊藤涼太朗(20)→大分トリニータ/期限付き
MF駒井善成(26)→コンサドーレ札幌/完全
MF菊池大介(27)→柏レイソル/完全
MF武富孝介(28)→湘南ベルマーレ/期限付き
MF井澤春輝(19)→ヴォルティス徳島/期限付き延長
FWオナイウ 阿道(23)→大分トリニータ/期限付き
FW李忠成(33)→横浜F・マリノス/完全
FWズラタン(35)→未定

◆超WS編集部イチオシ選手
MF柏木陽介(31)
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イチオシ選手は、キャプテン2シーズン目となる柏木だ。昨季はゴールこそなかったが、オリヴェイラ監督就任後にストロンポイントとなったセットプレーキッカーとして精度の高いボールを送り続けた。結果、14アシストマークし、多くの得点機を演出。新シーズンセットプレーは大きな武器となることが予想されるだけに、キッカーの柏木に懸かる期待は大きい。また、キャプテンとしてもチームを鼓舞する姿が板に付いてきており、精神的支柱としての役割も期待される。

◆注目の東京五輪世代!
DF橋岡大樹(19)
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昨季、ルーキーイヤーながら右ウイングバックレギュラーの座を掴んだ。本職はセンターバックだが、走力と対人の強さを買われての右サイド起用となった。その期待に応え、守備面ではJリーグで十分に通用することを昨季証明している。一つ歳上のDF冨安健洋がアジアカップで一躍日本代表の主軸DFに成長したことを刺激にしているU-20日本代表主将は浦和でレギュラーの座を守り抜き、オリンピックの舞台に立つことを目指す。
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