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購入した食べ物に異物混入とあれば店側に苦情を申し立てるのが筋だが、このほどイギリスのあるパブにてピザを注文した女が、故意に自身の髪を抜きピザの中に混入させ店に返金を求めるという出来事が起こった。客を信じていた店側は後に監視カメラで事実を知り、衝撃を受けたという。『Metro』『Yahoo Lifestyle』などが伝えている。

タイン・アンド・ウィア州サンダーランドにあるパブ「The Peacock(ザ・ピーコック)」のスタッフは、ピザを注文した女2人の客がした行為に愕然となった。

1月21日午後1時50分頃のこと、女2人は店内で7ポンド(約1,000円)のピザとドリンクを注文。食事の途中で、ひとりの女が自分の髪の毛を引き抜いてピザに混入した。隣の女も連れの行為に便乗し、2人は店のスタッフに「ピザに髪の毛が入っていた。返金してほしい」と苦情を訴えると、店側は謝罪し客の要求通りに返金した。さらにお詫びのしるしとしてフリードリンクまでオファーしたという。

ところがその後、疑問が持ち上がった。店のスタッフは、ピザに混入していた髪の毛の色がどのスタッフのものとも異なることに気付いたからだ。そこでスタッフが店内に設置されていた監視カメラを確認すると、女2人の意図的な行為であったことが明らかになった。

パブの経営元「Pub Culture Ltd(パブ・カルチャー株式会社)」の運営管理者ジョー・スミスさんは、この出来事に衝撃を露わにした。

「7ポンドのピザ代を惜しんで、これほどまでにさもしい行為をしてまでフリードリンクを得ようとするなんて、まったくもって驚きです。客が悪意を持ってこんなことをするなんて思いもしませんでした。店のスタッフは苦情は本物だと信じたので陳謝して返金し、フリードリンクをオファーしたのです。いいサービスの基本は何をおいてもお客様優先ですから、私たちはその通りに対応しました。苦情を受けた後は、厨房や給仕係が集まってなぜこんなことが起こったのか話し合ったようです。ですがその髪の毛は、当時シフトで入っていたスタッフ全員の髪の毛とは異なる色だったため、まさかという疑問に行き当たりました。それで事務所で監視カメラを確認すると、客の仕業だと判明したのです。このような詐欺行為をしようとする客がいることが衝撃的で、信じられない思いでした。」

「市内の人々に質の高いサービスを提供するため、懸命に努力している地元企業にとってこのような行為は迷惑以外の何物でもありません。ですが、きちんとした証拠を得るまで、客に最大限のリスペクトを持って接した店のスタッフの態度は素晴らしいと言えるでしょう。」

このニュースを知った人からは「店は警察に通報すべき」「こんなことしてまで…低レベルの人間だな」「うわ、最低」「情けない。きっとこの女はどこの店でも同じことやってるよ」「恥を知れ!」といった声があがっている。

画像は『Metro 2019年2月4日付「Scammers filmed trying to get free pizza by putting hair in their meal」(Picture: North News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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