主演級のスターからブレイク必至の実力派まで人気俳優が集結し話題のドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系/毎週日曜22時30分)。中でも圧倒的な存在感を放っているのが“2019年ブレイク候補No.1”と目されている女優の今田美桜だ。これまで数々の作品で美少女を演じてきた彼女だが、本作でのダーティーな役柄と号泣&絶叫も辞さない熱演で、一気に女優として進化を遂げようとしている。

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 本作で今田が演じている諏訪唯月は、学業と並行して読者モデルとして活躍しているというクラスメートの憧れの的ともいえるキャラクター。しかし彼女の教室でのポジションはクラスを引っ張るリーダーではなく、その美ぼうと発言力で周囲を威圧する裏番的な役回りだ。

 例えば第1話の回想シーンでは、クラスメートで水泳部のエースでもある景山澪奈に“ドーピング疑惑”が持ち上がった際に、唯月は教室中に聞こえる大声で「認めるまでアイツとしゃべんなよ〜」とほかの生徒に命令する。また第3話では澪奈をおとしめるフェイク動画の撮影者について教室が紛糾する中、一人押し黙るクラス一の不良生徒・甲斐(片寄涼太)に対して「いっつも最前線でギャアギャアわめいてるくせに」と正面切って嫌味を言う。

 そんな唯月がフィーチャーされたのが3日放送の第5話。澪奈のフェイク動画を作成した半グレ集団「ベルムズ」と唯月の関係が明らかになり、クラスメートから一斉に疑惑の目を向けられると、唯月はこれまで見せたことのない動揺した表情を浮かべ始める。さらに担任教師・柊(菅田将暉)から「ベルムズ」の力を借りてモデルの仕事を得てきたことを追求されると、大きな目を見開いて「こうやって生きるしかなかった!」と絶叫。そして柊から「お前のこれまでは誰が何と言おうと絶対に間違ってない!」と叱咤(しった)されると、その瞳から大粒の涙を流し号泣する。

 これまでどんな作品でも見せたことがなかったエモーショナルな演技を披露し、女優としての進化を視聴者に印象付けた今田美桜。いよいよ後半戦へと突入する本作で、彼女がさらなる新境地を見せてくれることを期待したい。(文:スズキヒロシ

今田美桜 クランクイン!