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ネット上や若者の間で使用される用語の一つに、「陽キャ(根暗)」「陰キャ(根明)」という言葉がある。

それぞれ、社会での自分の立ち位置を説明する際に使用され、「陰キャ=内向的で陰鬱」、「陽キャ=楽天的で快活」といった意味を、持っているようだ。 世界的に見ても、謙虚で控えめな性格が多い日本人だが、果たしてどちらの割合が高いのだろうか。

 

■日本人は「陽キャ」か「陰キャ」か

しらべぇ編集部は、全国20〜60代男女1,664名を対象に「性格について」の調査を実施した。

その結果、「自分は陰キャラだ」と自認した人は全体の59.0%、対する陽キャラ派は41.0%と、陰キャラに軍配が上がる結果となった。

なお、陰キャは、男性63.8%、女性54.1%と男性に多い傾向も明らかに。 「女子会」「井戸端会議」という言葉があるように、一般的に女性のほうが明るいイメージがあるが、それを裏付けるかのような結果となった。

 

■若い世代に何があったの?

さらに、この「自分は陰キャだ」と自認している割合を男女・年代別に見ていくと興味深い傾向が明らかに。

もっとも、陰キャが多い世代は、男女共に20代であり女性72.4%、男性71.8%と平均を大きく上回った。年齢を重ねるごとに少しずつ割合が下がっていき、60代女性では30.5%と20代と倍の差が開くことが判明。

また、全体的に女性よりも男性の割合が上回っていることも特徴的だ。

20代はゆとりさとり世代と言われており、インターネットを身近に感じながら育ってきた人が多い。直接的なコミュニケーションが減ったことが、「陰キャ」を作り上げたということだろうか。

 

■甲信越地方は陰キャが多い?

性格は、育ってきた環境によって形成されるという説もある。そこで、「陰キャラ派」をエリア別に振り分けてみたところ…

もっとも陰キャが多い地域は、長野・新潟・山梨エリアで69.2%。東北地方も68.6%と僅差で続いた。どちらも、山間部に位置しており、雪深いエリアである。

厳し寒さに耐え、粘り強くひたむきに生きる姿勢が、「自分は陰キャだ」という印象を作り出してしまうのだろうか。

 

■年収が上がれば陽キャも増える?

また、ネット上では、「陰キャ=負け組、陽キャ=勝ち組」といったイメージが定着しているが、それは事実なのだろうか。 そこで、陽キャ派を幸福度の目安として用いられている「年収」と掛け合わせると、非常に興味深いことが明らかに。

「自分は陽キャだ」と感じている人は、年収も高いことが発覚した。明るく前向きに考える性格が成功へと繋がるということだろうか。 それとも、お金を稼いでいるというステータスが自信となり陽気な性格を作り上げているということなのか、気になるところである。

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(文/しらべぇ編集部・桜花ななこ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年12月14日~2018年12月17日
対象:全国20代~60代の男女1664名 (有効回答数)

自分の性格は根暗だと思う? 若者や甲信越地方は「陰キャ」続出の傾向も明らかに