水難事案の人命救助で那覇市消防局から感謝状が贈られた船長の廣田裕樹さん=1日、那覇市消防局
 【那覇】那覇市消防局は1日、水難事案での人命救助に尽力したとして、愛媛県今治市船籍の貨物船「第二十八盛山丸」の船員5人を表彰した。市消防局で表彰式があり、船長の廣田裕樹さん(45)が島袋弘樹消防局長から表彰状を受け取った。

 表彰されたのは、廣田さんのほか、航海士の坪井幸雄さん(67)と家長義勝さん(59)、一等機関士の野口司郎さん(62)と及川勉さん(61)の5人。

 5人は昨年12月12日午前6時ごろ、石垣島からの定期運航で那覇新港に寄港した際、岸壁付近から「おーい」と、男性の叫び声を聞いた。暗がりの中で声の元をたどって船のライトを照らすと、岸壁の係留柱にかかったロープにしがみつきながら、海に入った状態の70代の男性を発見した。船員は海上保安庁に海難救助を連絡。男性に救命浮環(浮輪)を投げて、男性を船に引き寄せて救助した。冷えた身体を温水シャワーで温めて着替えを提供するなど、症状改善にも貢献した。

 廣田さんは「船乗りである以上、海で困っている人がいたら助けるのが当たり前」と話した。島袋局長は「市民の模範になる。皆さんから力を貸してもらって安心安全なまちづくりをしたい」と感謝した。