最近はフルーツの皮やオイルを食べさせて育てた『みかんぶり』や『みかんサーモン』など、フルーツフィッシュと呼ばれる養殖魚が増えている。

それを作っているのが愛媛県宇和島市なのだが、今度はなんとチョコレートを食べさせた『チョコぶり』を育てることに成功したのだという。

 

■チョコぶりの餌を見に愛媛県へ

チョコレートをぶりに食べさせるなんて前代未聞だが、はたしてそれはどんな意味があるのだろうか? 取材を申し込むと餌を作るところを見せてくれるというので、宇和島市へ向かうことにした。

しらべぇ取材班が訪れたときもチョコぶりの餌を作っている真っ最中だった。

 

■配合しているのは甘くないチョコレート

実際に使っているチョコレートを見せてもらうと、見た目はお菓子で売られていそうな小さい板チョコのような形状をしている。

恐る恐る食べてみると、甘さがまったくないカカオ感のスゴい健康的な感じのチョコレートの味が!

■生餌と混ぜてチョコチップクッキーのように

コレを生餌と混ぜると…

このようなペレット状のチョコ配合餌になる。

チョコチップクッキーにしか見えないが、この餌はほかの配合飼料と違い日持ちがしないので、作った翌日には使い切らなければならないそうだ。そのため、餌の価格はかなり高くなるらしい。

 

■さらに生餌と配合

チョコぶりにあげるときはさらに生餌を混ぜ、ぶりにとって美味しく食べられるブレンドにしていく。

しかし、それでもぶりがチョコレートを食べるとは考えにくい。そのため、餌をあげているところも見せてもらうことにした。

 

■チョコレートに喰らいつくぶり

チョコぶりのいけすに到着したあと、船から餌をポンポンっと出していくと…!!

す、すごい! 餌をあげた瞬間バシャバシャと水しぶきが上がり、ぶりがチョコ餌をガッツいていくではないか!

■チョコレートをぶりに食べさせる理由

では、なぜチョコをぶりに食べさせる試みをしたのか生産者に聞いてみると、チョコを食べさせることでカカオに含まれるポリフェノールの抗酸化作用により、ぶりの切り身の変色を防げるのだという。

そのため、魚を新鮮かつ綺麗な状態で海外にも持っていくことができ、世界中に宇和島産の美味しいぶりを味わってもらえるというワケ。

チョコを食べた日本の美味しいぶりが世界の人たちに食べてもらえるなんて、嬉しいかぎりである。

 

■チョコぶりを食べられるくら寿司へ

しかし、すぐ消費できる国内でチョコぶりはまだあまり流通しておらず、簡単に食べる方法としては100円回転寿司の『くら寿司』ぐらい。

1貫100円チョコぶり、気になる味は…ふ、普通のぶりじゃないか! みかんぶりはみかんの香りもちょっとだけしたが、コレはいたって普通の美味しいぶりである。

普通と違うは色変わりしづらいくらいなので、やっぱり海外向けなのだろうか? それでも美味しいぶりには違いない。これから世界に羽ばたく可能性があるチョコぶり、いち早く食べてみたい人は、くら寿司に行ってみよう。

・合わせて読みたい→無印の『自分でつくる生チョコ』が本格的すぎる!元パティシエも絶賛

(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男

チョコレートを餌にして育てた『チョコぶり』、愛媛県が養殖成功 本当に食べているのか確かめてみた