アジアカップ後初出場で1アシストを記録も、主審への暴言疑惑が浮上

 ガラタサライの日本代表DF長友佑都は現地時間10日、トルコ1部リーグ第21節トラブゾンスポル戦にフル出場し、1アシストで3-1の勝利に貢献した。しかし、長友が試合中にレフェリーへ暴言を吐いた疑惑が浮上しており、波紋を呼んでいる。

 トラブゾンスポル戦でアジアカップ後初出場を果たした長友は、1-1で迎えた前半44分、左サイドでのワンツーパスの受け手となり、モロッコ代表MFユネス・ベランダのカットインを誘導。そのまま打ったミドルシュートが入り、長友はアシストを記録した。

 しかし、トルコ国内で物議を醸しているのは、このアシストの直前となる前半42分の場面だった。右サイドからのクロスが左へ流れてきたボールを、長友が相手選手との競り合いながら拾う。主審は競り合い時に長友にファウルがあったと判定して笛を鳴らした。ボール奪取に成功していた長友はこのジャッジに不満を爆発させ、主審に暴言を吐くような仕草を見せていた。

 トルコメディア「sporx」はこの暴言疑惑にスポットライトを当てている。暴言が事実であればレッドカードが提示され、退場処分の対象となる行為である。同節の別試合では主審に対する暴言で、フェネルバフチェの元スペイン代表FWロベルト・ソルダードに退場処分が下されていた。元審判員のエルマン・トロール氏は「長友はソルダードと同様、2度に渡り同じ暴言を繰り返したが、なんのペナルティーも与えられることはなかった」と指摘。ソルダードの退場を引き合いに出し、長友に対して罰則がなかったことを疑問視していた。

 長友は実際に暴言を吐いたのか真偽は現時点で不明だが、そのように暴言に対してのジャッジについては今後も議論の対象となりそうだ。(Football ZONE web編集部)

ガラタサライのDF長友佑都【写真:Getty Images】