チェルシー戦で元英代表FWシアラーに並ぶプレミア通算11回目のハットトリックを達成

 マンチェスター・シティアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロは、現地時間10日のプレミアリーグ第26節チェルシー戦でハットトリックを達成し、6-0の圧勝に大きく貢献した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」の公式インスタグラムは、主審がアグエロにボールを授ける前のお茶目なワンシーンを動画で公開している。

 シティは昨年12月8日にアウェーで行われた第16節チェルシー戦で0-2と敗れて以降、リーグ戦では第18節クリスタル・パレス戦を2-3、第19節レスター戦を1-2で落とし、前回の対戦での敗戦が失速を招くきっかけとなってしまった。しかし、そこから盛り返しを見せて、首位リバプールに勝ち点で並んで2位につけている。

 前回のホーム戦だった第24節アーセナル戦では3-1で勝利。エースのアグエロが、プレミアリーグで10回目のハットトリックを達成し、“ビッグ6”直接対決を制していた。この日はチェルシーを迎えてホームでの強豪対戦が続いたが、この試合でも輝きを放ったのはアグエロだった。

 1-0で迎えた前半13分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたアグエロは、相手守備陣に囲まれながらも力強く右足を振り抜き、矢のような弾道でゴール右上にシュートを突き刺した。さらに同19分、相手MFロス・バークリーのヘディングでのクリアミスを拾ったアグエロが、そのままゴール右隅に流し込んで自身2点目。さらに、リードを広げて迎えた後半11分、イングランド代表MFラヒーム・スターリングが倒されて得たPKをアグエロが冷静に蹴り込み、ハットトリックを達成。チームはチェルシーを相手に6点差をつけて勝利を掴み、アウェー戦のリベンジを果たした。

ディーン主審は背中に隠していた記念ボールを握手しながら差し出す“サプライズ演出”

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」公式インスタグラムは、「マイクディーンは絶好調」と綴り、試合終了後のワンシーンを公開。主審を務めたマイクディーン氏が片手に試合球を持ってシティの選手たちと握手を交わしていたが、交代でベンチに下がっていたアグエロの姿を見つけると、不敵な笑みを浮かべてシャツの中にそのボールを入れて隠した。アグエロが笑顔で近寄るとディーン氏は隠していたボールを取り出し、握手を交わしながらハットトリックの記念となる試合球を手渡した。

 その映像を見た人々のコメントには、「なんてユニークなレフェリーなんだ」「彼は常にスポットライトに当たりたがるな!」「アグエロが愛されている証だ」「君はプレミア最高のレフェリーだ」「彼だけはいつもやることが一貫しているな」「彼はコメディアンだ」「よくやったレフェリー!」と書き込まれ、反響の様子がうかがえる。

 アグエロにとってはホームで2戦連続のハットトリックとなり、元イングランド代表アラン・シアラー氏が保持するリーグ記録と並ぶプレミアリーグ通算11回目のハットトリックという偉業も達成。勝利したシティは1試合分消化が多い状態だが、暫定で首位にも返り咲くことにも成功している。(Football ZONE web編集部)

チェルシー戦でハットトリックを達成したアグエロ【写真:Getty Images】