下の子の誕生で生じる心の変化は、子どもだけではなくお母さんも感じるもの
2人目の子どもが生まれると家事と子どものお世話で、1日があっという間に過ぎていきます。育児にかかる時間は子どもが1人の時の倍以上に感じるほど、お母さんの負担は相当なものです。今までは子どもと向き合い一緒に絵本を読んだり楽しく食事ができていたのに、下の子のお世話で今まで通りできなくなることも。子どもは変化を敏感に感じますが、お母さんも上の子と接する時間が減ることで愛情不足にならないか心配になります。


大好きなお母さんは自分のもの!下の子はライバルのような存在なのです
Tちゃんは2歳半頃に弟が生まれました。イヤイヤ期で芽生えた自我はこだわりが強く、全てが「イヤ!」でお母さんも困っていました。そんな時期に弟が生まれ、授乳中や弟が泣き出したときに限ってお母さんの注意を引くような行動を取ります。ただでさえ手のかかる時期にさらに反発が激しくなり、お母さんも穏やかに過ごせずついつい怒鳴ってしまい、後悔する日々を送っていました。余裕がなくなると笑顔で対応できなくなっていたのです。


スキンシップは愛情を肌で感じることができ、親子の絆を深めます
子育てにおいて心に余裕を持つことは大切ですが、慣れない2人育児では難しいもの。上の子と接する時間が減っても愛情は変わりませんが、時間が少なくなることがお母さんにとっても寂しいと感じてしまいます。そんな時は7秒間ギュっと抱きしめて「大好きよ」と伝えてください。7秒間ハグすることで愛情ホルモンが分泌され、お母さんも子どもも心が癒されます。“接する時間=愛情”ではなく接する時間の質が大切なのです。


育児で困ったときは、スキンシップを効果的に日常生活に取り込もう
子どもが不安を感じている時、かんしゃくを起こしている時、お母さんがイライラしている時、上手くいかない時などは特に意識的にスキンシップを取りましょう。ハグだけではなく背中や肩をタッチングすることも効果的です。子どもと接する時間が減ったと感じてもスキンシップの機会を増やすだけで、愛情はしっかり伝わりお母さんも心が安定します。そうすると心にも余裕が生まれ、明日も元気に子どもと接することができるはずです。


今日の1日1成長
子どもと接する時間が短いと感じたら、スキンシップをしっかりとろう子どもの適応力も1成長、お母さんの愛情力も1成長。吉田あき(文)神谷京子(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press