2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)は、12日から決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が開催される。欧州最高峰の舞台で16強に勝ち残ったのは、いずれも名門クラブばかり。意地とプライドをかけた熱戦が繰り広げられること間違いないだろう。
両チームのエース対決にも注目が集まるなか、ピッチ上ではかつてチームメイト同士だった選手たちによる“元同僚対決”も実現する。お互いの性格やプレーの癖を知りつくしているからこそ、彼らが勝敗に与える影響は他の選手たちよりも大きいかもしれない。そこで今回は、CLラウンド16で実現する注目の“元同僚対決”を紹介する。
写真=Getty Images
◆■マンチェスター・U vs パリ・サンジェルマン(PSG)▼元ユヴェントス対決
ポール・ポグバ(マンチェスター・U) vs ジャンルイジ・ブッフォン(PSG)
▼元バルセロナ対決
アレクシス・サンチェス(マンチェスター・U) vs ネイマール、ダニエウ・アウヴェス(PSG)
ラウンド16のファーストゲームから、豪華な“元同僚対決”が実現する。ポグバとブッフォンは2012年から2016年までユヴェントスでチームメイト。またA・サンチェスは、ネイマールとD・アウヴェスと共にバルセロナでプレーした。右足を痛めたネイマールは欠場を余儀なくされるが、両チームのファンならずとも必見のバトルが展開される。
◆■アヤックス vs レアル・マドリード▼(元)レアル・マドリード対決
クラース・ヤン・フンテラール(アヤックス) vs セルヒオ・ラモス、マルセロ(レアル・マドリード)
フンテラールは2009年1月にアヤックスからレアル・マドリードに加入。シーズン後半戦だけで20試合8ゴールと結果を残したが、わずか7カ月後にミランへの移籍が決まり、スペインを離れた。当時のチームにはセルヒオ・ラモスとマルセロが在籍しており、大舞台で再会を果たすこととなる。現王者に挑むアヤックスのヤングスターたちのプレーも気になるところだが、ベテラン同士のマッチアップにも要注目だ。
◆■リヨン vs バルセロナ▼(元)リヨン対決
アントニー・ロペス、ナビル・フェキル(リヨン) vs サミュエル・ユムティティ(バルセロナ)
ユムティティはリヨンの下部組織出身。2016年にバルセロナに加入するまで、リーグ戦通算131試合に出場して3ゴールを記録した。GKロペスはその当時からリヨンの守護神として君臨。同い年のフェキルは今や不動のエースへと成長を遂げ、昨夏のロシア・ワールドカップではユムティティと共に世界制覇に貢献した。ユムティティは膝のケガから全体練習に復帰したばかりだが、古巣対戦に向けて急ピッチで調整中。かつての本拠地パルク・オランピック・リヨネに登場する瞬間を地元のファンも待ちわびているはずだ。
◆■リヴァプール vs バイエルン▼(元)バイエルン対決
ジェルダン・シャチリ(リヴァプール) vs マヌエル・ノイアー、アリエン・ロッベン(バイエルン)など
シャチリは2012年から2015年までバイエルンに在籍し、2013年にはクラブ史上初の3冠達成を経験した。古巣にはノイアーやロッベンなど当時のチームメイトたちが今も数多く残っており、その強さを誰よりも理解している。それでも、リヴァプールについては「(バイエルンと)似たようなメンタリティーを持っている」とコメント。プレミアリーグで快進撃を続けるチームに手ごたえを感じており、ドイツ王者に対しても臆することなく勝負を挑む覚悟を示している。
◆■アトレティコ・マドリード vs ユヴェントス▼元レアル・マドリード対決
アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード) vs クリスティアーノ・ロナウド、サミ・ケディラ(ユヴェントス)
▼元ミラン対決
ニコラ・カリニッチ(アトレティコ・マドリード) vs レオナルド・ボヌッチ(ユヴェントス)
▼元フィオレンティーナ対決
ニコラ・カリニッチ、ステファン・サヴィッチ(アトレティコ・マドリード) vs フェデリコ・ベルナルデスキ(ユヴェントス)
アトレティコ・マドリードのモラタとユヴェントスのC・ロナウド、かつてレアル・マドリードでポジションを争った2人が異なるユニフォームを着て対決する。さらにモラタにとっては“古巣対戦”であり、C・ロナウドにとっても、レアル時代に“マドリード・ダービー”で何度も対戦したライバルとの一戦を迎える。“元レアル”のケディラもマドリード凱旋を果たすことから、いつも以上に熱いゲームになるだろう。またカリニッチは、昨季ボヌッチとミランでチームメイト、ベルナルデスキとはフィオレンティーナでコンビを組んだ仲だった。ピッチ上の至るところで実現する“元同僚対決”から目が離せない。
(記事/Footmedia)
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