文化庁著作権法に関する最終報告書をまとめました。文化審議会著作権分科会はこれまで、動画や音楽の違法ダウンロードが著作権侵害の対象になるとしていました。

そこに今回、無断で投稿された「静止画」も違法の対象になると指摘。マンガや写真、小説、雑誌、論文などの“スクリーンショット”も対象になるとのこと。

違法の対象については、海賊版サイトをスクショ保存すると刑罰の対象になる可能性があるとのことですが、しかしWEBブラウザでの閲覧はセーフで、画像キャッシュは対象外、さらに"紙に印刷しての保存ならOK"というややこしい状態に。

そこで、『魔法先生ネギま!』などで知られる漫画家の赤松健先生が「静止画ダウンロード違法化」の問題点を分かりやすく解説。「ややこしい法律の話は面倒臭いという人にも見て欲しい」といった声があがっています。






赤松先生はまず「著作権処理が適切でないCGイラストの場合、"がぞうをほぞん"という行為がNGかもしれず、保存した人に刑事罰までありうる、というのが今回の"静止画ダウンロード違法化"の問題点」と説明。

続けて「例えば"二次創作のカラーCGイラストを保存(複製)する行為"は、我々ネット市民が日常的にやっていることなので、このレベルで逮捕できることになっちゃうと、国民のかなりの部分を拘束できることになり大変危険です。」

「"実際には検挙されっこない、抑止効果を狙うだけだ"とのことですが、実際には使われないような法律を作るのは、法律に対する国民からの信頼を失わせることになるでしょう。しかも"同じ絵でも、紙に印刷しての保存ならOK"とか、意味不明な形になってるんですよね。」

「ちなみにWEBブラウザでの閲覧はセーフで、画像キャッシュは対象外となっています。だから、漫画村タイプの海賊版サイトは、何とセーフなのです(ダウンロードしないから)。」

最後には「おいおい!これ何のための法案だよ!」とツッコミのツイートをされていました。

みんなの反応



日本やだな…

意味わかんねぇ法律だなぁ!

キャッシュって機能が否定されるようになるのかなぁ。

画像キャッシュ機能を持ったインターネットブラウザが否定されちゃいますもん

PCクリック押すと画像保存機能普通にありますよね、これを使っただけで犯罪にするとか…

静止画ダウンロード違法化」については、「ネット使ってる国民全員逮捕の対象だわ!こわくてネット出来んわ」「テレビの録画が認められて、スクショを撮るだけで違法になるのって面白すぎるんですが…」といった困惑の声も多くあがっていました。

livedoor NEWS:http://news.livedoor.com/article/detail/15941400/
赤松健先生:https://twitter.com/KenAkamatsu

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