秋田県は場所そのものが「日本の山奥」と言っても過言ではないが、田沢湖からクルマで1時間ほど進んだ玉川地域は、まさに山奥のなかの山奥。それでもこの地域に人が訪れるのは、秘湯「玉川温泉」があるからだ。

一般車両の立ち入りが禁止
豪雪地帯なだけでなく頻発する雪崩が極めて危険なため、冬季12月~4月までは一般車両の立ち入りが禁止されている。その期間はJR田沢湖駅から1日数本のバスで向かう必要があり、たとえ宿泊予約していたとしても、バスに乗り遅れると行くことができない難関の地。




・極寒の季節だからこそ魅せてくれるブナと湯煙
そんな極寒の玉川温泉はブナによって形成された椈森(ぶなもり)が広がっており、極寒の季節だからこそ魅せてくれるブナと湯煙の絶景がある。人が簡単に入れない地域だからこそ、汚されない自然そのものの営みを見ることができる貴重な地域だ。

レモンやライムにも負けない鋭い酸味
なによりこの玉川温泉、1680年にマタギが偶然発見した温泉であり、発見時に鹿が癒やしのために湯に浸かっていた事から「鹿の湯」とも呼ばれていたという。強酸の温泉で、源泉100%の湯に入ると肌がピリピリする人もいるほど。その湯を口に含めば、レモンやライムにも負けない鋭い酸味が襲う。







・さまざまな点において神秘的
この温泉と、岩盤から放たれる放射線が癌に効果があるとの噂が広まり、この地を訪れている人たちもいるが、公式に癌に良い効果があるとは言われていない。さまざまな点において神秘的なこの地域、冬だからこそ心に染み入る「癒やし」があるのは確かだ。

ちなみに、この撮影に訪れた日はマイナス14度前後の極寒で、晴れ間を狙って撮影に挑んだものの、飛行中に粉雪が降ってくるため、雪が舞うなかでの撮影となった。

もっと詳しく読む: マタギが発見した玉川温泉は極寒の絶景地(Photrip フォトリップ) http://photrip-guide.com/2019/02/12/tamagawa-hot-spring-drone/