CLポルト戦でローマFWザニオーロが2ゴール、伊メディアも活躍ぶりに注目

 イタリア1部の強豪ローマに現れた新星、イタリア代表FWニコロ・ザニオーロは現地時間12日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦、ポルトとの第1戦(2-1)で2ゴールの活躍を見せ、CLにおける1試合2発のイタリア人最年少ゴール記録をマークした。イタリアサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。

 1999年7月生まれで現在19歳のザニオーロは、2017-18シーズンにインテルのユースチームプレーし、トップチームでの出場機会はなかった。しかし、今季開幕を前にその才能を高く評価したローマが移籍金450万ユーロ(約5億6000万円)で獲得。5年契約を結んでいる。

 昨年9月にはセリエAデビュー前に年代別ではないフルのイタリア代表に招集されるサプライズも起こした。189センチの長身も生かし、今季リーグ戦23試合を終えて14試合に出場して3ゴール2アシスト。そしてこのポルト戦で輝きを放った。

 後半25分、ペナルティーエリア内の右サイドボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコからパスを受けると、利き足とは逆の右足で正確な低いシュートを逆サイドに沈めた。さらに同31分、ジェコが相手と競り合いながら放ったシュートがポストに当たったところに走り込み、左足で丁寧にゴールに流し込んだ。その後、ローマは1点を返されたものの、2-1で第1戦の勝利を手繰り寄せた。

 CLでの1試合2ゴールはイタリア人の最年少記録となり、記事では「イタリア代表、ローマの未来を背負って立つと運命づけられている圧倒的な才能のデモンストレーションだ」と大絶賛された。イタリアに現れた若き才能は、これからどのような輝きを放つのか。大きな注目が集まる逸材だ。(Football ZONE web編集部)

ローマのFWニコロ・ザニオーロ【写真:Getty Images】