刑務所(FOTOKITA/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

13日、警視庁巣鴨署は、恐喝未遂の容疑で元千葉ロッテマリーンズ選手の大嶺翔太容疑者(27)を逮捕したと発表。またも発生した元プロ野球選手の不祥事に、呆れる声が続出している。

 

■知人男性をメールで恐喝した疑い

警察の発表によると大嶺翔太容疑者は、昨年11月、知人男性に「40万円貸してくれ」「反社会的勢力の関係者が知人にいる。応じないと面倒なことになる」と書いたメールを送信し、金銭を要求した疑いが持たれている。

逮捕当時大嶺容疑者は定職についておらず、ネット上では大嶺容疑者と見られる鍵付きのTwitterアカウントが「裏バイト」「捕まらない」などのハッシュタグがついたツイートに「詳細をお聞きしたい」とリプライを送る画像が流出。どうやらかなり金に困っていたようだ。

 

■入団前から素行に問題

大嶺翔太容疑者は沖縄県八重山商工出身で、同じロッテに所属する大嶺祐太投手の弟。2009年のドラフト会議ロッテに指名されたが、飲酒と喫煙が発覚し、球団から年俸の減額などの処分を受けている。入団前からその素行について問題視する声があったのだ。

それでも入団後は身体能力の高さを活かしたプレーで期待される。2軍暮らしが続いたものの、2017年には91試合に出場。将来のマリーンズを背負って立つ存在と目されていた。

■昨年途中に引退

そんな次世代のホープだった大嶺容疑者だが、2018年シーズン途中に突如引退を表明。その理由は「金銭トラブル」。2016年頃から多重債務を抱え返済が不可能となったそうで、自ら引退を決めたという。

雑誌のインタビューで大嶺容疑者は借金の理由について、離婚したことによってお金を管理する人がいなくなり、税金が払えなくなったためグレーな金融機関からお金を借りたなどと説明。

球団にも債権者から問い合わせが入るようになり、「球団に迷惑はかけられない」として現役を退いたとしていた。その際借金は親族の協力で返済し、「就職の誘いもある」と話した大嶺容疑者だが、実情は定職についておらず、犯罪に手を染めてしまったようだ。

 

■ファンから「やっぱりか」の声

現役時代から素行が問題視されていた大嶺容疑者だけに、ファンからは「やっぱりか」という声が上がった。

 

■セカンドキャリアにガッカリする人も

プロ野球に限らずスポーツ選手は現役引退後、覚醒剤取締法違反や恐喝、暴力など犯罪に手を染めるケースが続いており、そのたびにファンはガッカリさせられている状況。

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,363名にスポーツ選手のセカンドキャリアについて聞いた調査では、20代男性の24.2%が「スポーツ選手のセカンドキャリアにガッカリしたことがある」と回答しており、ガッカリする人が増加傾向にあるようだ。

若くして大金を得ることができるプロ野球界は「夢がある世界」といわれるが、その一方で「旬」が短く、長くても20年程度しか現役を続けられない世界。どんな名選手でも「第二の人生」はやってくる。

犯罪に手を染める選手をこれ以上出さない意味でも、金の使い方や生活態度などを厳しく指導するとともに、セカンドキャリアのあり方について野球界全体で考えていく必要があるのではないだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代の男女1,363名 (有効回答数)

元千葉ロッテ・大嶺翔太容疑者が恐喝未遂で逮捕 「そこまで落ちたか」とファン嘆き