香港と中国本土に拠点を持つ華字メディア亜太日報は13日、ツイッター上で白血病であることを12日に告白した競泳の池江璃花子さんに対し、中国のネットユーザーから励ましの言葉が寄せられたことを伝えるとともに、「病に打ち勝ち、再び競技の場に戻り異彩を放ってくれることを望む」とする記事を掲載した。

 記事は、「18歳のころ、何をしていただろうか。意気揚々と、大人の世界へと入る準備をしていたはずだ」としたうえで、18歳の池江さんが自身のツイッターアカウント上で白血病と診断されたことを公表し、当面競泳の大会出場を見合わせることを明らかにしたと伝えた。

 そのうえで池江さんについて、昨年のジャカルタアジア大会において「中国競泳界最大のライバル」となり、同大会の競泳女子で日本が獲得した11枚の金メダルのうち、池江さんが1人で6枚獲得する活躍を見せて、大会のMVPに選ばれたと紹介している。

 そして、「無限の潜在力を秘めている池江について、2020年の東京五輪では日本代表のために大活躍するだろうとみんなが信じていた。しかし、誰一人として思いもよらなかったことに、体調不良を覚えて受けた検査の結果白血病と診断されたのだ」と説明するとともに、池江さん自身もツイッターの中で「信じられず、混乱している」と心境を吐露したことを伝えた。

 一方で記事は、かつて試合後に池江さんが「私は負けるのが嫌い」、「強い意志が、試合で勝つことができる理由だと思っている」と語ったことを紹介。「その言葉から、彼女が強い意志を持った女性であることが見て取れる。だから、日本水泳界を代表する選手になったのだ」とした。そして、「白血病は的確に治療すれば完全に克服できる病気だ。初期段階の白血病だという報道もある。この水泳界の超新星が病魔に打ち勝ち、再び競技の場に戻って輝きを放ってくれることを望む」と結んでいる。

 池江さんは13日に新たにツイッター上に書き込みを行い、励ましのメッセージに感謝を示すとともに「私は、神様は乗り越えられない支援は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」とし、病気の完治を目指して周囲のサポートを受けながら戦っていく意思を示した。水泳同様強い気持ちで戦いに勝ち、復活してほしいと、中国の競泳ファンも願っている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

白血病を告白した池江璃花子に中国メディア「負けることが嫌いな彼女、きっと病魔を克服できる!」