同性婚が認められていないのは違憲だとして2月14日、6組の同性カップルが国を相手取って、東京地裁に提訴した。大阪、名古屋、札幌でも提訴があり、全国4地裁・計13組による憲法訴訟がスタートした。

東京訴訟では、提訴前後に原告らが報道陣の取材に応じた。

相場謙治さん(40)は、「結婚の平等を問う長い裁判が始まる。全国のセクシャルマイノリティとアライ(理解者)の人たちと心を共に戦っていきたい」。

また、大江千束さん(58)は「平成最後のバレンタインデー。忘れられない1日になる」。佐藤郁夫さん(59)は「まだまだ差別偏見が多いので、多くの人たちが自由にいきられる社会になるよう頑張っていきたい」と意気込みを語った。

弁護団の寺原真希子弁護士は、「(原告らの)決意を常に大事に胸にもって、必ず憲法違反の違憲判決を勝ち取りたい」と挨拶した。

原告らは「結婚の自由をすべての人に」を合言葉に、同性婚の制度がないのは、憲法24条1項(婚姻の自由)、同14条1項(法の下の平等)に反するのに、国が長期にわたって立法を怠っているとして、立法不作為についての国家賠償を求める。

(弁護士ドットコムニュース)

「同性婚」憲法訴訟、全国で一斉提訴「結婚の自由をすべての人に」