母国ポーランド紙のインタビューで言及 「日本では、プロ野球が依然として最も人気」

 J1ジュビロ磐田に所属するポーランド人GKカミンスキーが、母国ポーランド紙「Rzeczpospolita」のインタビューに応じ、日本のスポーツにおけるプロ野球人気に触れ、「ほとんどの試合では、美しいスタジアムが満員。1試合平均で2万人以上の観客数を誇る」と驚いた様子を垣間見せている。

 現在28歳のカミンスキーは2015年1月、母国ルフ・ホジューフから当時J2の磐田に移籍。チームの守護神としてフル稼働し、今季で来日5年目を迎える。すっかり日本の文化にも慣れた様子だが、ポーランド紙「Rzeczpospolita」のインタビューで日本のプロ野球について語っている。

 インタビュアーから「日本では、野球がこれまで最も人気のあるスポーツでした。サッカーが1位の座を獲得しましたか?」という質問を受けたカミンスキーは、「チームスポーツという意味では、プロ野球が依然として最も人気がある。といっても、それについて不満を言いたいわけではない」と切り出し、次のように続けた。

「ほとんどの試合では、(野球の)美しいスタジアムが満員。1試合平均で2万人以上の観客数を誇る」

 2018年の日本プロ野球では、1試合平均観客動員が2万9779人に上った。各球団の平均観客動員数は以下のとおりだ。

セ・リーグ
巨人 4万1699人
阪神 4万831人
広島 3万1001
中日 3万231人
DeNA 2万8166人
ヤクルト 2万7152人 

パ・リーグ
ソフトバンク 3万6149人
日本ハム 2万7731人
西武 2万4833人
楽天 2万3972人
ロッテ 2万3127人 
オリックス 2万2575人

「僕たちが魅力的なプレーを見せられれば、5万人級のスタジアムでも集客できる」

 カミンスキーは日本のプロ野球人気に驚いた様子を見せつつ、所属する磐田の観客動員数についても言及。2018年の磐田はJ1リーグのホーム戦で17試合(ヤマハスタジアム14試合、エコパスタジアム3試合)を戦い、1試合平均観客数は1万5474人となった(J1全体の1試合平均観客数は1万9064人)。

「チームは二つのスタジアムを利用し、その一つ(ヤマハスタジアム)では1試合平均1万6000人近くが集まり、スタジアムの90%が埋まっている」

 メインのヤマハスタジアム(収容可能人数1万5165人/14試合)では多くの観客を集めた一方、5万1697人が収容可能なエコパスタジアムで行った3試合では平均2万7909人にとどまった。「もし僕たちがより魅力的なプレーを見せられれば、5万人級のスタジアムでも集客できるだろう」と語っている。

 23日の今季J1開幕戦では、本拠地ヤマハスタジアムで松本山雅FCと対戦する。チケットはすでに完売となっており、満員の観客で埋まったホームで白星スタートを切ることができるだろうか。(Football ZONE web編集部)

ジュビロ磐田のGKカミンスキー【写真:Getty Images】