ドラマやネット記事でも取り上げられることの多い、モンスターペアレンツモンペ)。みなさんは、遭遇したことがありますか? 他人ごとなら「うわぁ~キツイなぁ」で済むのですが…意外にもモンペは身近に潜んでいるようです。

筆者の周辺にちょっと聞いてみただけでも、たくさん出てくるモンペエピソード! そのなかから、できれば関わりたくないと思わずにはいられない、モンスターママたちをご紹介します。

子どもの世話を保育園に押しつけるモンペ

以前なにかの記事で「学校の先生が朝起こしてくれなかったと怒ったママがいる」と目にして、かなり驚いたことがあります。こんなの作り話でしょ?と思ってしまいますが、程度の違いこそあれども保育園に親がやるべき仕事を押しつけるママは実際にいるようです。

「同じ園のママが『なんか給食用スタイのポケットに、いつも食べかすいっぱい残ってるんだよね。キレイにしてから返してって感じだよね~! 文句言ってやろうと思う』と息巻いていて、ちょっと引きました。園はきちんとビニール袋に入れて返してくれているし、わが子の食べかすを片づけるのは親の役目ですよね。つくづく先生って大変」

「この前子どもを送っていったとき『うちの子まだオムツなんですけど、トイトレはしないんですか?』と真顔で先生に詰め寄っているママさんを見ましたよ。そのセリフ、そっくりそのままお返しすればいいのに…と思いました」

「ウワサに聞いたんですが『給食でそろそろ箸を教えてほしい』とクレームを出したママもいるそうです。うちの園は、お家で輪っかがついてない普通の箸を練習して、使えるようになったら園でもOKって決まりなんですけどね。ほかのママがそれを教えてあげても『だって教え方わからないし、プロに任せたほうが持ち方も上手になりそうじゃない』と平然としていたんだとか」

1歳前後から保育園に預ける人も多く、この時期は年齢的にもさまざまなしつけが必要となるでしょう。しかしトイトレにしても箸の持ち方にしても、保育園に丸投げしてしまうのは考えもの。

「上手なやり方を教えてください!」ならまったく問題ないのに「わからないのでやってください」となると、途端にモンペっぽくなってしまいますね。まして「汚れたものはキレイにして返してください」なんて、どっちが親?と聞きたくなるエピソードです。

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ほかのママとトラブルを起こしがちなママ

モンペにもさまざまなタイプがいますが、もうひとつ厄介なパターンが園の保護者とすぐにもめごとを起こすママ。トラブルメーカーなモンスターママのエピソードをご紹介します。

「うちの園は、子ども同士の些細なケンカなら、少しぐらい怪我をしても加害者の名前は出さない方針です。被害者のほうに『今日お友だちとケンカして、少し引っかき傷ができて…』と園の不注意を謝られたあと、どう処置したかを伝えられます。それで私も納得しているのですが、とある女の子のママは『誰がやったか知らない?』といちいち聞いて回るんですよ。内心うちの娘には、お願いだからその子と関わらないで~って思ってしまいます」

「保育園なんでママたちは基本みんな働いていますが、パートを見下している正社員ママがいます。『私お迎えが遅くなるから、うちの子もついでに連れて帰って家で見ておいてくれない? 先生には、連絡入れておくから』とお願いしてくるんです。トラブルがあると怖いからお断りすると『私は正社員だから、すごく激務なのに…』とガッカリされます」

保育園は幼稚園に比べて保護者同士の関わりが少ないと言われますが、園によっては入園後すぐに親子遠足で絆を深めるところもあるそうです。そして仲良くなったのをいいことに、「子どもを預かって」とお願いしてくる人もいるんだとか。仕事に追われ余裕がないのはわかりますが、自分の子どものことは家族で解決するのが当たり前のことです。

また集団生活をする以上、多少のケンカは「いい経験だ」と割り切り、学びがあるようにアフターフォローをする心づもりでいる必要もあるでしょう。

保育園はひとつの社会、マナーを守って!

モンスターペアレンツが取り上げられる機会が多くなったことで、ちょっとしたことでも過敏に「あの人モンペ?」と感じてしまう人も増えているかもしれませんね。しかし今回ご紹介したような、理不尽な要求をするママがいるのも事実。

保育園に子どもを預けるなら、“園はあくまでも、親が子どもと居られない時間を過ごすための場所”だということを忘れずにいたいものですね。