6、7の両日、50代とみられる女性が米メリーランド州・タウソンの大学のキャンパスで、複数の女子大生ターゲットに、「うちの息子とデートしませんか?」と声をかけ、息子を売り込み通報されたと米ボルティモア・サン紙が報じた。

 声をかけられた女子大生の話によると、ヒョウ柄のスカーフを巻いた女性が、図書館とキャンパスビルの近くをうろうろしていた。女子大生らが付近に行くと、彼女らに近づき、自分のスマートフォンで写真を見せ、息子とデートすることに興味があるか尋ねたという。その後、女子大生が警察に通報した。

 警察は、監視カメラが捉えた女性の写真を公開し、広く情報提供を呼びかけている。写真から見ると、母親はアジア人女性とみられる。

 この記事は中国最大SNS「Weibo」で話題を呼んでいて、女性を「中国のおばさん」と断定するネットユーザーが続出。記事のコメント欄には、「息子のナンパ代行か」「面白いけど自分のオカンなら嫌だな」「中国では普通なんだけど、アメリカならまずいだろうな」といった声が出た。

 結婚できない子供を心配する親は、どの国にもいる。

 中国・北京では「お見合い広場」というスペースがある。北京の中山公園で、50〜70代とみられる男女が地面に子供のプロフィールと相手の条件を書いた紙を並べ、「うちの子はどうですか」などと言いながら、子供の代理でお見合い相手を探しているという。

 台湾にも、息子のために新聞の求人広告で花嫁を募集した親がいたという。

 2018年12月に台湾紙・アップルデイリーで「47歳のイケメン息子の花嫁募集、条件は39歳までの女性、月生活費3万台湾ドル(約10万円)を提供、子供を1人産むと出産祝いで100万台湾ドル(約360万円)」との広告が掲載された。ネットでは「子供を産む道具の募集か」「生活費少なすぎてワロタ」「お見合い相手を募集するなら、まず写真を貼れ」と批判の声が殺到した。

 日本にも同様に、親同士がお見合いをする「代理婚活」が流行の兆しを見せているという。子供達にとっては、「余計なお世話」なのだろうか。

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