キリスト教の信仰を禁止していたころの日本では、イエス・キリストや聖母マリアが彫刻された板を踏ませて、キリスト教信者を見つけていた。敬虔な信者なら信仰対象を踏めないと考えられていたからだ。いわゆる絵踏である。

しかし現代でも、少し違った形で絵踏みのようなことが起きており、抗議の声が上がっているようだ。

ナイキに抗議の声が多数

問題となっているのは、有名シューズブランドのナイキから発売されている、エアマックス270だ。

こちらがその商品。パっと見ただけでは、どこに問題があるのか全くわからない。それもそのはず、問題視されているのは靴の底だからだ。

…いや、やっぱりわからない。何が問題なのだろうか?

アッラーの名前が底に!!

どうやら、靴の底のエアマックスのロゴが、神アッラーを意味するアラビア語酷似しているらしい。

こちらがその比較画像だ。

確かに似てるような気もする…

このロゴについて、イスラム教徒を中心に抗議の声が上げられている。信者からすれば、汚れやすい靴に神の名を刻み、さらにそれを踏むということは耐えられないだろう。

現在、このエアマックス270の回収を求め、インターネット上で抗議活動が起きている。支持者は2019年2月現在、30000人を越えている。

ナイキは海外メディアの取材に対して、「ただエアマックスのロゴをデザインしたもので、他の意図はありません。ナイキは全ての宗教を尊重します。」と答えた。現在、エアマックス270を回収する予定はないそうだ。

またナイキは過去に、靴の炎のデザインがアラビア語の「アッラー」に似ているとして、回収に応じたことがある。

多様性が叫ばれる昨今、大企業が特定の宗教を否定することはあってはならない。しかし、今回のようにはっきりと似ているとはいえないレベルのものならどうだろうか。

あらゆる方面に気を遣いすぎて何も表現できなくなる、という事態も避けたいものだ。

参照元:NIKEchange org.BUSINESS INSIDER

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