車(anyaberkut/ iStock / Getty Images Plus/写真はイメージです)

先日放送された『Abema的ニュースショー』(AbemaTV)でも「あおり運転」について取り上げた。あおられている被害者から一転…加害者になりうる7項目の「あおり運転しやすさ度チェック」が紹介された。

 

■あおり運転の報道相次ぐ

今、全国で拡大し社会問題化している「あおり運転」。とはいえ、長く運転してきている人からすれば「あおり運転は、今にはじまったことではない」と思うだろう。

現在普及している、ドライブレコーダーにより証拠が残り、犯人逮捕まで至ることから、ニュース映像で報じられることも多くなってきた…との表現が正しいのかもしれない。

刃物をチラつかせ威嚇してくる者、車を停車させ車体を殴りサイドミラーは壊す者など悪質なあおり運転が多いが、同番組でも「あおり運転」について取り上げた。

 

■被害者から加害者になる可能性

今月はじめ、神奈川県相模原市で「あおり運転をされた」と感じた男が逆上し、相手の腹部を刃物で刺し、逮捕されるという事件が起きた。

多くの報道番組では、自分に非がないにも関わらず、あおられた際に「外に出ないこと」「録画や録音をしておくこと」など、被害者としての対応策を取り上げていることも多い。

同番組では、この事件のようにあおり運転を受けた「被害者」が逆上し「加害者」になる可能性について取り上げている。

■「あおり運転しやすさ度チェック」

番組では、明星大学心理学部准教授で臨床心理士の藤井靖氏監修のもと作成した7項目の「あおり運転しやすさ度チェック」を紹介。是非チェックしてみてほしい。

・車の中は自分にとってリラックス空間

 

・仕事帰りにドカ食いや衝動買いをする

 

・自分は渋滞や赤信号にひっかかりやすい

 

・日頃活字がメインの本をあまり読まない

 

・移動手段の中で車が一番好きだ

 

・1つのことに没頭しすぎることがある

 

・ドラマや映画を観てもほとんど泣かない

 

YES」が0~2つであれば「あおり運転をしている可能性は低い」が、3~4は「急ぎや疲れが溜まっている時に、あおり運転をしやすい傾向がある」。

5~6つは「無自覚なあおり運転をしている可能性がある」レベル。全項目すべてに当てはまるようであれば、あおり運転をする危険度はかなり高く「他人に運転してもらった方がいい」レベルだという。

 

■「あおり運転」をされた経験は…

しらべぇ編集部は全国の20~60代の1,328名を対象に、調査を実施。全体で35.0%の人が煽り運転被害の経験があるようだ。

さらに性年代別に見てみると、50代男性は半数を超えてあおり運転をされた経験があった。

免許保有者が多く、車に乗る機会が多かったことが数値に影響していると考えられる。ニュースで報じられているように、自分に原因がないにも関わらず理不尽にあおられたことがある経験者が多いだろう。

7項目の「加害者になる可能性」チェックの結果で、気付かなかった自分の一面を知ることで、さらに安全で快適な運転を心がけてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1,328名(有効回答数)

全国で拡大するあおり運転 自分の隠れた一面から「被害者から加害者へ」の可能性も