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どんな理由があって別れたにしろ、元交際相手への怒りや恨みゆえに犯罪行為に走るのは愚かでしかない。しかしこのほど、米ノースカロライナ州で元カレを車で轢こうとした女が、一緒に歩いていた女性を轢いて逃走した。現在、警察はこの女に逮捕状を発行し行方を捜している。『abc11.com』『Metro』などが伝えた。

ノースカロライナ州ウィルミントン2月6日、屋外に設置された監視カメラが轢き逃げの現場を捉えた。

午前9時50分頃、クリスティーナ・ベンソンさんは恋人の男性と歩道を歩いていた。そこへ突然背後から黒の車が突進。男性は素早く車を交わし無傷だったが、クリスティーナさんは体当たりされて宙を舞った。しかし幸いにも両手を先に地面についたことで、奇跡的に深刻な怪我を免れた。

一瞬の恐怖の出来事に呆然となるクリスティーナさんが更に驚いたのは、自分を轢いた車が急ブレーキをかけて止まり、運転していた女が「あの男はどこ?」と尋ねてきたことだった。クリスティーナさんは咄嗟に「知らない」と答えたが、どうやら男性はクリスティーナさんを放置してどこかへ逃げたようだ。その後、女はクリスティーナさんを助けることもなくそのまま走り去ったという。

クリスティーナさんを轢き逃げした女はその後、撥ねた衝撃でできたとみられる車の破損部分を隠すことなくボンネットに寄りかかり、すました顔でポーズを取っている写真をFacebookに投稿した。通報を受けた警察は、この女がコートネイ・ダニエル・ローレンス(22歳)であること、ローレンスは当時クリスティーナさんと一緒にいた男性の元交際相手だったことを突き止めた。しかしローレンスの行方を掴むことができず、警察は2月8日ローレンスへの逮捕状を発行し、居場所について逮捕に繋がる情報の提供者には5,000ドル(552,000円)の報奨金を用意したことを発表した。

この事故で頭や肩、腰、両膝を負傷したクリスティーナさんは、痛々しい痣を見せながら米メディアの取材にこのように話した。

「撥ねられた時、咄嗟に地面に両手をついたからよかったけど、そうでなければコンクリートに体を打ちつけられてどうなっていたかわからない。地面に転がった時に肩を打ったけど、手のおかげで頭の側面は大きな衝撃を受けなかったの。女は私を撥ねた後に車を止めたから、てっきり私は『コントロールを失ってしまったんです。本当にすみません。撥ねるつもりなんてなかったんです! 大丈夫ですか!?』なんて女が言ってくるのかと思ったら、違ったの。『あの男はどこ?』って聞かれて驚いたわ。私は会ったこともない女だったけど、あの顔は2度と忘れない。」

なお、ローレンスが逮捕されれば、凶器(車)による暴行、轢き逃げ、無免許運転、怪我をさせた被害者を助けず身元も明かさなかった罪など複数の罪で起訴される予定とのことだ。このニュースを知った人からは、「で、男は恋人を放ってその場から逃げたわけ。最低!!」「轢き逃げの後、ソーシャルメディアに堂々と投稿しているところで、もう反省の色など全くないってことだな」「かなり衝撃を受けたみたいだけど、軽傷で済んだなんてこの女性本当にラッキーよ」「轢いた女もそうだけど、この逃げた男にもめちゃくちゃ腹立つわ」「クリスティーナさんはこんな情けない男の犠牲になったんだ」「臆病者の男とは別れろ」「轢いた女は殺人未遂で起訴されるべきでは?」といった声があがっている。

画像は『Metro 2019年2月13日付「Woman ‘ran over ex’s new girlfriend then posed for selfie beside damaged car’」(Picture: Local10)』『abc11.com 2019年2月9日付「VIDEO: Woman struck in Wilmington hit-and-run while walking with driver’s ex-boyfriend, police say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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