ブンデスリーガ第22節、フランクフルトvsボルシアMGが17日にコメルツバンク・アレーナで行われ、1-1のドローに終わった。フランクフルトのMF長谷部誠は先発フル出場を果たした。

5位のフランクフルト(勝ち点33)と、3位のボルシアMG(勝ち点42)による注目の上位対決。

リーグ戦3試合連続ドローと足踏みが続くフランクフルトはミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)でも敵地で10人のシャフタール相手に2度のリードを守り切れず、2-2のドロー。公式戦4試合連続ドローからの脱出を図るチームは先発2人を変更。ローデ、ヨビッチに代えてデ・グズマン、アラーを起用した。

立ち上がりから攻勢を仕掛けたのはアウェイボルシアMG。シュティンドル、トルガン・アザールを起点に縦に速い攻撃を仕掛けるアウェイチームは7分にシュティンドル、8分にアザールとボックス付近でフィニッシュに持ち込む。

一方、アラー、レビッチの屈強な2トップをシンプルに使った攻めを見せるフランクフルトだが、全体的に繋ぎのプレーの局面でミスが目立ち再三相手のカウンターを許す。25分にはヘアマンのスルーパスに抜け出したザカリアにボックス内で一対一の決定機を許すが、ここはGKトラップの果敢な飛び出しからの好守で凌いだ。

前半終盤にかけてもボルシアMGペースで試合は進むものの、フランクフルト長谷部やヒンテレッガーを中心とする守備陣が最後の局面で粘る。そして、守備陣の好守に呼応するように攻撃の局面では左サイドのコスティッチが積極的な仕掛けで牽引。39分にはドリブル突破からミドルシュートを枠に飛ばすが、これはGKゾンマーのセーブに阻まれた。

このままゴールレスで前半終了と思われた中、前半アディショナルタイムに試合が動く。フランクフルトが左CKの場面でショートコーナーからボックス手前のデ・グズマンがグラウンダーのミドルシュートを放つと、ゴール前でDFにディフレクトしたボールにいち早く反応したダ・コスタが見事な反転シュートを流し込んだ。

守勢ながらも1点リードで試合を折り返しフランクフルトだが、後半もアウェイチームの攻勢に晒される。何とか守備ブロックで撥ね返し続ける中、57分にはボックス左のヴェントに決定的なシュートを許すが、ここはGKトラップのビッグセーブで凌ぐ。

その後はカウンターの応酬が続く中、流れを変えたい両チームのベンチは選手交代を敢行。とりわけ、ビハインドを追うボルシアMGはプレア、ドルミッチと2人のセンターフォワードピッチに送り出してリスクを冒して攻撃に出る。

後半も粘りの守備で失点を許さないフランクフルトだったが、82分に一瞬の隙を突かれて追いつかれる。ボックス手前でストロブルから縦パスを受けたザカリアに対して、プレアの動き出しを警戒してか、長谷部と味方DFの対応が遅れると、ザカリアにそのままミドルシュートを突き刺されてしまった。

その後、レビッチに代えて切り札のヨビッチピッチに送り出したフランクフルトだが、ボルシアMGの勢いに押されてなかなか決定機を作り出せない。逆に、後半アディショナルタイムのラストプレーでは左サイドヴェントからのクロスをボックス右でフリーにしたドルミッチにボレーで合わせられるが、これは相手のシュートミスに助けられ事なきを得た。

何とか逆転負けこそ逃れたフランクフルトだったが、またしても逃げ切りに失敗して厳しい公式戦5試合連続ドローとなった。

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