グリーンイグアナ(Ljupco/iStock/Getty Images Plus)

17日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は、「グリル厄介」。城島茂と助っ人の関ジャニ∞横山裕、そしてレギュラーの加藤英明氏が、昨年1月に続き石垣島を訪問。

ペットとして飼われ、投棄されたことによって繁殖し、生態系と人々の生活を脅かすグリーンイグアナの駆除に挑戦した。

 

■気合十分の横山

昨年は城島・長瀬のコンビで捕獲に挑戦したものの、その速さについていくことができず、最終的に地元出身の森ADが捕まえたグリーンイグアナ。今回参加した『DASH』ファンの横山は冒頭から「捕まえよう」と気合十分。

「前回の放送では連携が取れていなかった」と指摘し、風船を持参。山から双眼鏡イグアナの位置を確認し、無線で指示を出す城島に、色違いのそれを目印としてもらう作戦だ。

しかしいざやってみると、城島が位置を正確に伝えることができず、イグアナのスピードも速いため、捕獲は難航。当日移動の疲れからか、頭が混乱し上手く言葉が出ない城島に横山は

「そりゃ長瀬くんもちょっとイライラしますよね、あんな優しい長瀬くんが」

 

と思わず愚痴をこぼした。

 

■苦戦しながらも捕獲に成功

捕獲に苦戦する3人は、地元協力者からの情報を得て場所を変更。指示役の城島も参加し、全員で確保に向かう。高い運動能力に苦戦するも、伸縮棒で叩き落とし、逃げるイグアナをゲットする。

捕まえたのは城島のマネージャー。納得行かない3人は近くにいた2匹目に狙いを定める。今度は加藤氏が棒で落とし、横山が手づかみで捕獲に成功。大きなイグアナを手にした横山は「やばい、捕まえましたね」と興奮を隠せない。

加藤氏は捕まえたことについて

「元はペットとしてイグアナは日本に入っていますから、こういったものを野外に放されちゃうと困りますね。多いときは50ぐらい(卵を)生みますから、どんどん繁殖する前に捕れて良かったです」

 

と話した。

■イグアナ料理を3人は大絶賛

3人は東京に戻り、フランス料理店へ向かう。「肉の魔術師」の異名を取るシェフの杉本さんは、「地元のご家庭でも調理できるようなヒントを与える料理」を作ると宣言する。

最初に出てきた料理は、沖縄の代表的食材ゴーヤーとシークワーサーを使ったコンフィ。横山はこの味を「地鶏では出せない」「味が濃い」と絶賛した。

そしてイグアナを使ったスープには城島が「いろんな食材で雑炊もいろいろやってきたけどナンバーワンの出汁」「イグアナいなくなるよ」と驚きの声を上げる。

メインディッシュの「ハムのバターしゃぶしゃぶ」も3人は大絶賛。どうやらイグアナは食材としてかなり「美味しい代物」ようだ。

 

■一部視聴者から批判も

イグアナを自らの手で捕獲し、美味しくいただくことで任務を終えた3人。まさに大団円となったが、一部視聴者からは昨年同様「ペットとしてかわいがっているのに食べるなんてありえない」「かわいいのに食べちゃうなんてかわいそう」と批判の声が。

■ペットとはいえ野生化で問題に

一方で「石垣島では厄介者となっている」「なぜイグアナだけ特別なのか」と「かわいそう論者」への反論も多く、議論に。

 

■ペット廃棄の罪深さを問う意図か

賛否両論だった今回の「グリル厄介」。イグアナ駆除は前回も論争を巻き起こしており、「避ける」こともできたはずだが、番組は敢えて2回目を放送。ペットを捨てることがいかに罪深いことであるかを、世に問いたかったのかも。

しらべぇ編集部が全国の20代~60代のペットを飼ったことがある人834名を対象にした調査では、9.3%が「ペットを捨てたことがある」と回答している。

9%であっても、ペットが野に放たれると繁殖し、いつの間にか石垣島イグアナのように生態系や人間の生活を脅かすことになる。

一部の人間がペットとして飼い、無責任に捨てたことで、生物や人間を困らせている存在になったことは事実で、のさばらせておく訳にもいかないはず。

石垣島に生息するイグアナをただ殺すのではなく、「美味しく調理して食べる」ことで駆除する手段を提示することは、意義のあることなのではないだろうか。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代のペットを飼ったことがある人834名 (有効回答数)

イグアナを食べた『グリル厄介』に物議 一部から「かわいそう」と批判が上がり論争に