世界最大の自動車市場となった中国では、多くの人がマイカーを所有するようになった。だが、中国でも車を所有し、維持していくにはそれなりのコストがかかる。一方、より経済が成熟している日本では、車を購入して維持するにはどれほどの費用が必要なのか、多くの中国人にとって興味があるところのようだ。中国メディアの今日頭条は13日、「日本で車を維持するには多額の費用がかかる」という主題の記事を掲載し、日中の状況を比較している。

 記事の中国人筆者は2008年に北海道の大学を卒業後、そのまま北海道に住み続けているという中国人で、自分の車を使って仕事をしているようだ。そして、車の維持費は毎月約1万元(約16万4000円)ほど必要だと紹介している。

 まず記事は、日本でも車を運転するのに運転免許が必要であることを紹介し、自動車学校へ通って運転免許を取得しようと思った場合には30万円(約12000-18000元)ほど必要で、安い中古車が購入できてしまうほどの金額と伝えた。中国でも運転免許の取得には自動車学校に通うのが一般的だが、地域や学校によって大きな価格の差があるが、5000元(約8万2000円)ほどで運転免許を取得することが出来る。

 続けて、日本では「車庫証明」を取得する必要があり、自宅に駐車スペースがなければ有料の駐車場を借りる必要があると伝えている。中国では「車庫証明」は必要ではない。また、車には「燃料代」もかかるが、日本のガソリン価格は中国よりも1リットルあたり2元(約32円)ほど高い。また「高速料金」についても、日本は中国の2倍ほどの費用がかかると伝え、普段のメンテナンスや法令点検などすべての費用を合計すると、日本で車を維持するのは「簡単なことではない」と主張した。

 一方、日本車は普段のメンテナンスをしっかり行っていれば、大きな故障は起こらないことは非常に高く評価することができると強調している。日本で車を維持していくには中国よりも費用面の負担は大きいようだ。だが、中国人の平均月収は大都市では5000元ほどで、地方都市などでは3000元に満たないことを考えると、中国で車を所有、維持していくのは日本よりも大きな負担と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本もやっぱり車の維持には「多額の費用がかかるのか」=中国メディア