親によって子育ての信念は異なるだろうが、このほどオーストラリアに住むある夫婦が「我が子には予防接種を受けさせたくない」「生まれてくる第2子にはオムツも使用させない」と発言し、ネット上で物議を醸している。『Mirror』『Metro』などが伝えた。

ラグビー手ブライス・カートライトさん(24歳)と妻シャネルさん(20歳)には、1歳1か月の息子コア君がいる。現在、第2子を妊娠しているシャネルさんは、39週目の時にソーシャルメディアで独特の子育て法を述べ、賛否両論を呼んでいる。

シャネルさんとブライスさんは子供の頃に予防接種を経験しているが、我が子には予防接種を受けさせたくないと発言している。シャネルさんによると「いろいろリサーチした結果」とのことだ。

「私と夫が予防接種を受けたのはずいぶん昔のことですが、それが原因でアレルギーと自己免疫疾患に罹患したんです。今はゆっくりと治しているところですが、そういう理由もあって我が子には予防接種を受けさせたくないのです。夫にこのことを伝えた時、彼は当初『子供に予防接種を受けさせないなんて』と怒りました。でも、私が勧めたスザンヌハンフリーズ医師の本を読んで、夫も考えが変わったようです。」

オーストラリアでは、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、クイーンズランド州が昨年1月から、西オーストラリア州では今年1月から、予防接種を受けていない子供たちを学校側は受け入れないという法律「no jab, no play」が実施されている。これらの州ではプレスクール入学の段階で、予防接種を受けてない子供たちは入学を許可されないことになるが、「息子が学校に入学できないのであれば、ホームスクーリングをすればいいだけ」とシャネルさんは言う。

我が子に予防接種を受けさせたくない親に対して、WHO(世界保健機関)やNHS(国民保健サービス)では、子供に特別な理由がない限り予防接種は受けさせるよう勧めている。

「親としては、我が子に注射などしたくないと思うかもしれませんが、予防接種は致命的な可能性のあるあらゆる病気から守ってくれます。幼い子供が多くの予防接種を受けると免疫システムに負担がかかるのではと心配される親もいるでしょう。ですが、そうではありません。研究では、予防接種が子供の免疫力を弱めることにはならないと判明しています。」

しかしシャネルさんは、自身の信念を覆す気はないようだ。また、生まれてくる第2子には「オムツを使用せずに庭で用を足すように教える」とネット上で発言し、ユーザーらを驚かせた。

「生まれてきた子供が、特に女の子だったらオムツを使用せずに排泄を通じた親子間のコミュニケーション(elimination communication)を試みたいと思っています。全ての哺乳類は本能的に巣を汚さず、母親が教える場所で排泄するでしょう? 仔猫には猫用のトイレ、仔犬には外で排泄するよう教えることと同じで、人間の赤ちゃんも親がタイミングやシグナルを見て排泄させることに問題はないと思うのです。」

仔猫や仔犬は生まれて数週間後には歩くことができるだろうが、人間の赤ちゃんはそうはいかず、親は新生児の身体機能を常に見守る必要があるだろう。シャネルさんの子育て法には賛否両論の声があがっている。

このニュースを知った人からも「他の哺乳類一緒にするなら、子供をお風呂に入れて奇麗にする代わりに舐めて育てるわけ?」「予防接種を受けないことが子供の健康にとって危険だとわからないのかな。どうも親の身勝手にしか思えないんだけど」「予防接種を受けず、麻疹とか他の病気にかかって子供が死んだっていいっていうの?」「予防接種もそうだけど、生まれたばかりの赤ちゃんにオムツはかせず庭でさせるってどういうことよ!?」「医療を信用しないなら、酷い病気になっても病院には行かないっていうことよね。子供がかわいそうだと思わないのかしら」「まぁ、世界には予防接種なんてない国もあるわけだし、他人の子育てに干渉するのは大きなお世話ともいえるけどね」といった様々な声があがっている。

画像は『S H A N E L L E 2018年12月31日付Instagram「2 0 1 9」のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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