カマタマーレ讃岐は18日、昨シーズン限りで契約満了となったDF渡邉大剛(33)が現役を引退することを発表した。

国見高校出身の渡邉は、2003年に京都パープルサンガ(京都サンガF.C.)に加入してプロキャリアをスタート。2007年にはJ2リーグで47試合3ゴールを記録し、クラブのJ1昇格に貢献した。その後も主力としてプレーした中、2011年に大宮アルディージャに完全移籍。新天地でも定位置を確保し、5シーズンに渡って活躍した。

2016年には釜山サイパークに移籍し、初の海外挑戦も。2016年からは讃岐でプレー。昨シーズンは明治安田生命J2リーグに23試合出場したが、同シーズン終了後に契約満了となっていた。

キャリア通算では、J1リーグで214試合16得点、J2リーグ183試合8ゴール、韓国2部で5試合出場を記録した。

16年間のプロ生活に終止符を打つ決断を下した渡邉は、クラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。

「私、渡邉大剛はこの度2018シーズンを持ちまして引退する事を決めました。昨年のシーズン終了後にチームから契約満了を伝えられ、そこから現役続行に向けてトライアウトに参加しオファーを待ちましたが残念ながら自分の納得いくオファーは届きませんでした。オファーを待ち続けてる間、自問自答しながら現役を続けるために準備をしてきましたし、ただもしかしたらこれで現役も終わりなのかなという想いもあり両方の事を考えてきました」

「小さい頃からの夢であったプロのサッカー選手になるという事を叶えられたことをとても嬉しく思いましたし、その時間もこれで終わりなのかと思うと寂しい気持ちもあります。2度の大怪我をした事や日本代表になるという目標を達成できなかった事、苦しく辛いことも沢山ありました。決して思い描いていたプロ生活ではなかったかもしれないですが、プロとして初めて受け入れてくれた京都サンガFC大宮アルディージャ、釜山アイパーク、そしてカマタマーレ讃岐の関係者の皆さま、いつも応援毎試合共に戦ってくれたファン、サポーターの皆さまに感謝しています。ありがとうございました。これまでの時間は決して色褪せる事はないですし、濃厚で幸せな時間でした。またこれまでに出会った方々は僕の財産です」

「多比良SSS、国見中学、国見高校でご指導してくださった監督、コーチ、先生方のおかげでプロのサッカー選手になることができました。一緒に切磋琢磨した仲間や勝利を目指して共に戦ったチームメイト、どんな時も味方であり続けてくれた家族や親族、小さい時からずっと応援してくれた、不自由なくサッカーをやらせてくれた両親と地元の方々に深く感謝しています。ありがとうございました」

「そしてずっと側で支えてくれた妻。この16年間色んなプレッシャーやストレスたくさんの苦楽を共にしてきたと思います。勝った時は自分の事以上に喜んでくれ、辛く苦しい時はともに共有してくれた事。いつも身体のことを考えて作ってくれる料理やオフザピッチでも常に自分の事を優先してくれて本当に感謝してます。ありがとう!常に癒しであり続けてくれている愛犬2匹が大好きで感謝LOVEです」

「今まで応援してくれた全ての皆さまに本当に感謝してます。ありがとうございました。これからの事はまだ何も決まっていませんが、これまでの経験を糧に感謝の気持ちを忘れず、人生最後まで勉強だと思い少しでも皆さまに、社会に貢献・恩返しができるように頑張りたいと思います。これからもよろしくお願いします」

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