リラックスして自律神経を整えましょう

 大事なプレゼンやスピーチの前に心臓がドキドキする…

 クライアントへ提出する資料をまとめないと…

 通勤電車で毎日ギュウギュウ…

 発注ミスで先方に謝罪に行かないと…

 仕事の人間関係のコミュニケーションで気を使う…

など、普段私たちの日常生活の中には「ストレス源」が多くありますよね!

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 ストレスが体に及ぼす影響は「自律神経の乱れ」です。ピリピリ、イライラすると、体は興奮します。そして、心臓がバクバク、息も荒れています。逆に、自律神経が整っているとき、心が落ち着いているときは、心臓もゆったり、筋肉もフーッと緩んでいます。

 「自律神経」はとても賢く体の司令塔として、心にも体にも深い働きをしているのです。

 そのわかりやすい実例を一つ、体験してみましょう。

 リラックスして手首の脈を取り、ゆっくり呼吸してください。「吸うとき」と「吐くとき」で、拍のスピードがかすかに変化するのがわかりますでしょうか。安静時の心拍数はだいたい1分間に60~70拍なので、平均すれば1拍=1秒ぐらいです。でも厳密に測定すると0.9~1.1秒の間で揺らいでいて、息を吸うときに早まり、吐くときに遅くなるのです。

 「呼吸性心拍揺らぎ」と呼ばれるこの現象は、自律神経の作用で起こるそうです。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、前者は体のいろいろな機能を加速(興奮)させ、後者は減速(鎮静)させます。自律神経の働きは、呼吸のリズムに合わせて変化します。吸うときは交感神経が、吐くときは副交感神経が優位になるため、それに合わせて心拍スピードも変化するのです。

  これは、心臓を動かし続けるのは大変なエネルギー負担なので、呼吸を吐く時、すなわち、息を吸ったときには肺の中で酸素が豊富なので血液を巡らす意味が大きいですが、吐くときには酸素が乏しいので、体のエネルギー消費を節約する「低燃費モード=リラクゼーションモード」になるのだと言われています。

 このことからもわかるように、自律神経を整えることは体の状態を整えることにも大きく影響していることがわかります。

睡眠にも自律神経は大きく影響します

 ある調査によると、眠りの悩みを抱える人は今や9割に達するそうです。すっきり眠れないのは、もしかすると「自律神経の交換」がうまく働いていないからかもしれません。よく眠るのは健康の基本だけれど、実際の生活となると睡眠はとかく軽く扱われがちです。

 仕事が立て込んでいて睡眠時間を削る…なんてことはありがちですよね。しかし、深く眠ったつもりが、なんだか体が重い、昨日の疲れが取れない、なんてこともしばしばではないでしょうか。

 しかし、睡眠は働きもので、眠っている間にさまざまな仕事をこなしているのです!

・成長ホルモンを分泌する
眠りについてから3時間ほ活発に分泌されるホルモンです。肌や腸などの細胞分裂や髪や爪が伸びるのを促しますが、寝入りが浅いと十分に分泌されません。

・コルチゾールを分泌
夜中から明け方に向けてじわじわと増えるのがコルチゾールというホルモンです。脂肪を分解してブドウ糖を作り、血糖値を高めます。朝目覚めたときのスッキリ気分を作り出すのがこのホルモン。

・ノンレム睡眠
ノンレム睡眠中は脳のエネルギー消費量が下がり、脳波も緩やかになります。基本的には休息状態と考えられますが記憶の固定などの働きもしているそうです。

・レム睡眠
レム睡眠中は、目がピクピク動いたり、脈拍が少し上がったりします。自律神経の働きも少し活発化し、神経系の調整をするのがこの睡眠の間と言われています。この、体と心(脳)をメンテナンスするために睡眠はわたしたちにとって必要不可欠なのです。

 しかし、先ほどもお伝えしましたが、自律神経が乱れている状態、交感神経が優位に立ったままの状態だと脳が覚醒した状態のままで、眠りについたとしても体はおろか、心(脳)が真の意味で休むことも難しいのです。

[文:出張マッサージ ミラク 代表・齊藤麻由子]

「東京23区内(渋谷,新宿,目黒,品川,港区を中心に)で選ばれている出張マッサージ-MIRAKU(ミラク)-(http://miraku.tokyo/pc/」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

ストレスの原因は睡眠に関係あり?