ロンドン 2月16日 - ロンドン・ファッション・ウィーク期間中に開催された2019インターナショナル・ウールマーク・プライズで、エドワード・クラッチリーがメンズウェア部門、コロボスがウィメンズウェア部門でそれぞれ優勝しました。また、エドワード・クラッチリーはイノベーション部門も受賞、見事に2冠を勝ち取りました。

左:エドワード・クラッチリー 右:ニコル・コロボスとマイケル・コロボス
ロンドンリンドリーホールで開催されたこのザ・ウールマーク・カンパニー主催の本アワードは、『Fantastic Man』共同創立者 兼 編集長 Gert Jonkers(ガート・ジョンカーズ)、『INSTYLE』編集長 Laura Brown(ローラブラウン)、イタリア版『VOGUE』副編集長 Sara Sozzani Maino(サラ・ソツァーニ・マイノ)、『Business of Fashionエディター・アット・ラージ Tim Blanks(ティム・ブランクス)、Sinead Burke(シネイド・バーク)、Floriane de Saint Pierre(フロリアン・ド・サンピエール)、David Fischer(デヴィッドフィッシャー)、Marc Goehring(マーク・ゲハーリング)などの世界的な有識者と、インターナショナル・ウールマーク・プライズのリテール・パートナー・ネットワークの代表により審査が行われました。
豪華な顔ぶれの審査員たち

「本日は素晴らしい12名のデザイナーが世界中から集まりました」と、審査員のアルベールエルバスがコメント。「韓国や中国、スウェーデンなど各国のデザイナー達に会えてとても良かったと思います。なぜなら私たちはファッションにまつわるすべてはパリで起きていると思いがちですが、この大会が世界は広く、ファッションはその至るところから発信されていることを思い出させてくれました」


【メンズウェア部門&イノベーション・アワード優勝:エドワード・クラッチリー】
イギリス代表として出場したユニセックスレーベルのエドワード・クラッチリーは職人が作るテキスタイルへの深い理解と敬意に根ざしています。
エドワード・クラッチリー ウールコレクションルック1

「今年のメンズウェア部門とイノベーション部門の受賞者に関してはほぼ満場一致だったと言えるでしょう」とティム・ブランクスは語ります。「今までのIWPにおいてエドワードのようなデザイナーはいなかったと思います。IWPの優勝者となり、今後ファッション業界におけるウールのクリエイティブで革新的な使用をリードしてくれると思うとわくわくしますね。この先どのようになっていくか、とても楽しみです」
世界の伝統的視点と素材の文化を探求するクラッチリーのアイテムは、フォルムとシルエット、そして仕立ての限界を押し広げます。クラッチリーはバイカージャケットと18世紀のフロックコート、グランジーなタイダイのアメリカンカレッジセーターと京都の絞り染めの名人の技術やアメリカのアイデンティティーであるカウボーイの要素を融合し、伝統的な文化のインスピレーションを超えたサブカルチャーを体現しています。
今回の受賞をうけクラッチリーは、「この優勝は私にとってとても重要な意味を持ちます」とコメントしました。「これで私の人生が変わりました。これからのデザインの仕方や全てのものへ アプローチが変わるでしょう。本当に光栄です。100%メリノウールで作られたコレクションで全てのメッセージが一つになっています。職人の技術がどう現代的な方法で使用され、受け入れられることが出来るかにフォーカスすることが、このコレクションのイノベーションに対するアプローチでした。私が使用した生地は全てこのコレクションのために作られたものです」


【ウィメンズウェア部門優勝:コロボス】
夫婦であるマイケルニコルのブランド、コロボスがウィメンズウェア部門で優勝。クラシックなスポーツウェアやワークウェアの歴史をなぞりつつも現代的な要「コロボスの作品は明らかに際立っていました」とフロリアン・ド・サンピエールは語っています。「そのデザインの美しさや機能性、素晴らしくイノベーティブな超軽量ウールの使用に加え、彼らのサステナビリティへの関心がこの賞を受けるに値し認められました」
コロボス ウールコレクションルック1

デニムやシルクのような見た目や手触りのコンテンポラリーな仕上げの革新的なウール素材にこだわり、心地よくエフォートレスで季節を問わないウール生地が作られました。テーラードコートやパンツ、スカートはトレーザブルでウォッシャブル、また色落ちや縮みが起きにくいウールで作られています。

「私たちのゴールはサステナブルな提案をしながらも、ラグジュアリーでモダンなコレクションを作ることでした」とマイケル・コロボスは語ります。「私たちは製造過程において無駄を出さない方針を掲げています。そのため全ての製品の余りや使い終わったアイテムは新しい素材を作るためにリサイクルされます」素とパターン技術でこのコンセプトをアップデートしています。


インターナショナル・ウールマーク・プライズ
世界中の300人を超える応募者の中から次の12名が今年のファイナリストに選ばれました ‐ ALBUS LUMEN(アルバスルーメン)/オーストラリアANGEL CHEN(エンジェル チェン)/中国、Brandon Maxwell(ブランドン・マックスウェル)/米国、CMMN SWDEN(コモン スウェーデン)/スウェーデン、Colovos(コロボス)/米国、DANIEL w. FLETCHER(ダニエル・W・フレッチャー)/英国、EDWARD CRUTCHLEY(エドワード・クラッチリー)/英国、i-am-chen(アイ アム チェン)/香港、Nicholas Daleyニコラデイリー)/英国、Willy Chavarria(ウィリーチャバリア)/米国、YOHEI OHNO(ヨウヘイオオノ)/日本、YOUSER(ユーザー)/韓国

「私がインターナショナル・ウールマーク・プライズが新進のデザイナーにとって素晴らしいと思うのは、この賞がデザイナーのキャリアを助ける安定とサポートを与えてくれることです。それは、ファッション業界に欠けていて、稀有なものです」と、グェンドリン・クリスティーは語っています。

エドワード・クラッチリーとコロボスにはそれぞれビジネス拡大のサポートのために、200,000豪ドル(約1,570万円 *2019年2月時点の為替レート)が贈られます。また、継続的な業界のメンターサポートを受けられると共に、優勝コレクションはウールマーク認証を受け、Boon The Shop(ブーン・ザ・ショップ)、David Jones(デビッドジョーンズ)、Harvey Nichols(ハーヴェイニコルズ)、Hudson’s Bay(ハドソンズ・ベイ)、Lane Crawford(レーン・クロフォード)、LECLAIREUR(レクレルール)、mytheresa.com(マイテレサ)、ORDRE(オーダー)、Parlour X(パーラーX)、TAKASHIMAYA高島屋)の世界一流の百貨店や小売店で自身のコレクションを販売することが可能となります。さらにエドワード・クラッチリーにはイノベーション・アワードの賞金として100,000豪ドル(約785万円)が贈られます。

「インターナショナル・ウールマーク・プライズはファッション業界の未来のリーダーのためのアワードです。この業界は常に変化する消費者、気候、そして使用可能な資源などに適応するために急速に変化しています」と、ザ・ウールマーク・カンパニーのマネージング・ディレクター、スチュアート・マカラックは語っています。「今日私たちが目にした12人のデザイナーの才能は本当に素晴らしいものです。全てのデザイナーがウールの限界、自身のデザインの限界、そして協力を得た製造業者たちの限界にチャレンジしてくれました」

インターナショナル・ウールマーク・プライズは世界中の最も優れた新進のデザイナーを紹介し、業界のエキスパートの継続的なメンターシップを提供するユニークな才能発掘プログラムです。今年の参加者は400人のデザイナーから成る、栄誉あるインターナショナル・ウールマーク・プライズの同窓生プログラムにご参加頂くことになります。

インターナショナル・ウールマーク・プライズは今回初めて、業界の先頭を走るファッションリーダーたちと、アワードのアンバサダーとしてつながりました。アマンダ・パークス、アクアリア、コリン・ファース、ダイエットプラダ (Diet Prada) のトニー・リューとリンゼイ・スカイラー、ケイシー・スプーナー、クリスティン・センテネラ、ローラジャクソン、スタイル・バブル (Style Bubble) のスザンナ・ロウ、サイモン・ロックとクリステン・ロックのサポートに感謝致します。

ザ・ウールマーク・カンパニーは、公式ヘアパートナーとしてMr. Smith、公式メイクアップパートナーとしてMichelle DaciloのディレクションによるELLIS FAAS、ファイナル大会のドリンクにVasse Felixのサポートを頂いております。

また、ザ・ウールマーク・カンパニーは、オンライン ショールーム プラットフォームであるORDREと3年目のパートナーシップを結び、インターナショナル・ウールマーク・プライズの優勝者とファイナリストのカプセル・コレクションを発表。リテール・ネットワークの招待者限定で公開し、卸売り注文の受注も致します。


ザ・ウールマーク・カンパニーについて
ザ・ウールマーク・カンパニーウールのグローバル・オーソリティーであり、テキスタイル・ファッション業界を網羅した国際的かつ膨大なネットワークを通じてオーストラリアメリノウールの研究・開発及びマーケティング活動を行う、非営利法人オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI)の子会社です。ウールマークのロゴは世界が認めるテキスタイルブランドであり、高品質を示すものです。かつてカール・ラガーフェルドやイヴ・サンローランも受賞した歴史あるグローバル デザインアワード「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(IWP)を主催しており、その審査委員には今までヴィクトリア・ベッカムやポール・スミス、スージー・メンケスなどファッション業界をけん引する顔ぶれが名を連ねています。また、アレキサンダー・ワン、トム・ブラウン、ラフ・シモンズといった多くのブランドとのコラボレーションも展開しています。



■HP:http://www.woolmark.jp
Facebook: @thewoolmarkcompany.jpn
Twitter: @WoolmarkJapan
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