自虐ネタのはずが思わぬ「総攻撃」に遭ってしまったようだ。

 若槻千夏2月12日深夜に放送されたバラエティ番組「有田哲平の夢なら醒めないで」(TBS系)に出演。声優デビューを果たしたものの、順風満帆ではない現状を明かしている。同回では「アイドル声優VSベテラン声優SP」と題して、「とっとこハム太郎春名ヒロ子役の池澤春菜や、「けものフレンズサーバル役の尾崎由香など、豪華声優陣が登場。声優を目指して、1年以上本格的なボイストレーニングに取り組んでいる若槻もゲスト枠として出演。若槻もボイトレの成果もあって、1月より放送がスタートしたアニメ「3D彼女 リアルガール」(日本テレビ系)で声優デビューを果たしている。

 また、声優界で大流行しているという台湾生まれののどシロップが紹介されると若槻は「私も持ってる」とポケットから同じ商品を取り出し、「ふだん、収録前に舐める。私、声優なんです」と、声優としてのプロ意識が高いことをアピール。ただ、若槻本人は「プロ意識は一番高い。オファーが来てないだけで…」と、デビュー作以降の声優業のオファーはいまだに来ていないことを自虐気味に苦笑いで明かしている。

 しかし、この若槻の嘆きを聞いた声優ファンからは〈そりゃなかなか来ないだろ〉〈本物の声優ですら、生き残るのに必死なんだよ。グダグダ言うな〉〈声優なめるなよ〉など、かなりキツめな声が集まっている。

声優志望者30万人に対して、声優業で生計を立てることができるのは300人と言われる声優戦国時代を迎えていますから、やはりそれほど甘い世界ではありません。そういった実情を知っているファンだからこそ、ぽっと出の若槻の嘆きにイラっときてしまったようですね。また、若槻は声優業に進出しようとした一つの理由として、サマになれば長く続けられる仕事だと考えていたようですが、ビジュアルを売りにしたアイドル声優たちの台頭により、歌ったり踊ったりというのも声優の仕事に含まれるようになったため、オーディションも年齢重視で行われるケースが増えているそうです。そのため実力のあるベテラン声優たちも仕事を確保するのが難しい状態となっていますから、若さがあるわけでもなく、タレントとしてのネームバリューだけを武器に売れていくのもなかなか難しいところでしょう」(エンタメ誌ライター)

 とはいえ、昨年12月放送のバラエティ番組「有吉ジャポン」(TBS系)では、若槻の声優デビューの様子に密着していたが、その放送後には「かすれ気味な声がいい」といった声が視聴者から上がるなど、割と好評だったのも事実。ちょい役ではなく、1つ代表作を持つことで声優ファンを見返してほしいところだ。

(田中康)

アサ芸プラス