TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。2月7日(木)の放送では、ふるさと納税の返礼品について意見を交わしました。

大阪府泉佐野市は2月5日(火)、ふるさと納税の返礼品に加え、Amazonギフト券100億円分を提供するキャンペーンを始めたと発表しました。これに対し、菅義偉官房長官は「返礼品は、自治体間の健全な競争を促進する観点から地場産品に限るよう、総務省から各自治体に重ねて要請を行ってきた。良識ある対応を」と述べました。

ふるさと納税の現状は?

ふるさと納税は、地方間格差や過疎などによって税収の減少に悩む自治体に対し、格差是正を推進することを目的として、西川一誠福井県知事によって発案されたものです。寄附者は、応援したい自治体を選ぶことができ、寄附金は所得税・住民税の控除の対象となります。

かつては名産品などの地場産品が多かったふるさと納税の返礼品ですが、近年は、Amazonギフト券iPadH.I.S.ギフトカードなど換金性の高いものも登場。それらを返礼品とすることで、多額の税金を集める自治体が増加しました。

これに伴い、政府は、返礼品は寄附額の3割以下、地場産品に限るなどの見直しを求め通知を行ってきましたが、地方自治体からは反発の声も上がっています。

◆人と地域を結ぶ“インフラ”として

換金性の高い返礼品で税金を集める地方自治体の動きに伴い、首都圏では税収が減少する自治体が増えるという事態に。

ふるさと納税をめぐっては、2017年東京都杉並区が作製したチラシが話題になりました。「住民税が流出しています」といった文言が書かれた広報誌を区民に配布したとして、ネット上を中心に物議を醸しました。


慶応大学特任准教授でプロデューサー若新雄純さんは、この流れに異議を唱えます。ふるさと納税は「それ(地方自治体の税収の増加)を目的とした制度なのだから(住民税の流出は)当たり前」とし、「このチラシこそがふるさと納税の事業が成功していることの裏返し」と主張しました。


政策コンサルタントの室伏謙一さんは、ふるさと納税の制度自体は「新自由主義政策の発想に基づく愚策」と考えを示しつつも、「それまで知らなかった地域に『こんな地場産品があるんだ』と知ることができる。ふるさと納税には、人と地域を結ぶインフラの効果はあると思う」と述べます。だからこそ、Amazonギフト券などの返礼品ではなく「『うちの地域の特産品はこれです』というものを出せばいい。特別なものである必要はない」とし、返礼品のあり方を問いました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

ふるさと納税でギフト券100億円… 返礼品のあり方とは?