中国メディア・東方網は20日、しばしば中国のネット上で話題になる日本のお弁当に必ずと言っていいほど乗っている「梅干し」について、敬服に値するほどの深い意味があるのだと紹介する記事を掲載した。

 記事は、弁当の話をするうえで日本を挙げないわけにはいかないとし、日本のサラリーマンの多くは家から弁当を持って行くほか、日本人は行楽の際に弁当を準備して持参する習慣があることを紹介。「日本人にとって弁当は、とても重要な存在なのだ」と伝えた。

 そして、日本のドラマや映画を見ると、登場する弁当の白米の上には大概梅干が1粒乗っていると紹介。これは白飯か、もしくはおかずをダイレクトに乗せてしまう中国の弁当ではまず見られない存在であるとしたうえで、そこには実は敬服に値する深い意味があるのだと指摘している。

 まず、真っ白なご飯だと単調なになりがちな弁当の見た目が、梅干しの存在によって一層華やかに見えるという視覚的効果を挙げた。また、弁当の熱によって強い塩気と酸味を持つ梅干しの汁が周囲のご飯に染み出し、ご飯の甘みを強く感じることができるとしたほか、弁当箱の蓋を開けた瞬間に爽やかな梅干しの香りが漂うことで、食欲を湧き立てる効果もあると説明した。

 さらに、梅干しの存在にはもっと深い意味があるとし、それが「愛国心の表れ」であると指摘。まっさらな白飯の真ん中に赤くて丸い梅干しが1つ乗っている様子はまさに「日の丸」と呼ばれる日本国旗そのものであり、そこに日本人の愛国心が体現されているとした。そして「愛国を食べ物において表現するという点について、いささか日本人に敬服した」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の食文化を担う「お弁当」、実は最高の「愛国フード」だった!=中国メディア