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お笑い芸人・キングコングの西野亮廣さんが2月20日ブログで取材を受ける際に不本意な台本が用意されていたと明かした。

西野さんはある番組からクラウドファンディングの支援総額が2億円を突破したことについての取材を依頼され、同日現場へ向かった。しかし

「現場にいってみると、すでに台本が用意されていて……(なんというか表現が非常に難しいのですが)………その台本というのが、『"お金"を雑に扱うキャラを演じなきゃいけない台本』でした」

という。

「聞いていた話と違うので困る」と伝えても台本のまま進行

お笑いコンビ、絵本作家、オンラインサロン主催など多岐にわたる活動で知られる西野さん。自身が募ったクラウドファンディングプロジェクト計8つの合計調達金額が2億円を突破したと18日、発表した。

その取材で「お金を雑に扱うキャラ」を演じると支援者に対する裏切りとなるため、事前打ち合わせで「聞いていた話と違うので困る」と伝えていた。それにも関わらず取材は台本通りに進行された。収録後、マネージャーを通して、「正式にお蔵入り」にするよう伝えたという。この件について、

「僕の時間が無駄になったことは全然構わないのですが、お蔵入りになる映像を撮る為にわざわざお越しいただいたのが申し訳なくて」

「支援総額が2億円を突破したことをダシにして、別の内容をメインでやりたかったのであれば、そのことを正直に伝えてくだされば、事前にキチンとお断りして、無駄足を踏ませるようなことにはしなかったので、そういうのは正直にお話しいただけると嬉しいです」

とコメントしている。

「足を運んでくださったスタッフの皆様には申し訳ない。本当にごめんなさい」

このような「オファーの内容がゴッソリ変わっている」ことは時々あるという。「番組制作サイドに『騙してやろう!』という意図は無かったと思います」というが、番組を面白くするために「これぐらいの変更ならOKだろう」という意識はあったのでは、と推測している。

「でも、ダメなんです。そこの線引きを徹底してきたから、クラウドファンディングで、これだけの額が集まったんです。オンラインサロンに、これだけの人数が集まったんです」

自身の信条として「どれだけお金を積まれても、自分が心からオススメできないものはオススメしません」「どれだけ高視聴率番組であっても、自分の本意ではない発言を求められる番組には出演いたしません」と改めて"ルール"を提示した。

ブログでは再度「取材で足を運んでくださったスタッフの皆様には申し訳ない気持ちが残っています。本当にごめんなさい」と謝罪。怒っている訳ではないと述べた上で、

「この意思表明を『ワガママ』や『生意気』で片付ける風潮には異を唱え続けたいと思います。きっと今日の僕と同じような目に遭って、僕と違って、声を上げられずに涙しているタレントさんは、たくさんいるので」

と記し、今後も聞いていた話と違う取材に関しては「確実にお蔵入りにする」としている。