平成JKのトレンド変遷

フリューが運営する女子高生女子大生の動向調査・研究機関「GIRLS'TREND研究所」は2月20日、平成の女子高生に関する世代別トレンドに関する調査結果を発表した。調査は今年1月にネット上で実施し、女性403人から回答を得た。

世代は「平成元年」(1989年女子高生だった45~48歳の女性/129人)、「平成8年」(1996年女子高生だった37才~39歳の女性/134人)、「現役」(現役高校生/140人)に分けた。

担任になってほしい芸能人「ビートたけし」→「福山雅治」→「櫻井翔」と変化

授業中についしてしまうことを聞くと、平成元年平成8年は「友達に手紙を書いてまわす」が約半数で最多だったが、現役は「居眠り」(50%)となった。また「好きな人を観察」は平成元年(9.3%)と平成8年(14.6%)で5位に入ったが、現役はランク外だ。

休み時間の過ごし方は、全世代「友だちとおしゃべり」が1位。上位3つに平成元年は「居眠り」「マンガを読む」、平成8年は「お菓子を食べる」「居眠り」が入るが、現役は「SNSを見る」「LINEを見る」で合計6割がスマホを見て過ごしている。

部活動は、平成元年は58.9%が加入しているが、平成8年(47.8%)と現役(49.3%)は10ポイント近く減っている。加入している部活動1位は、平成元年が「テニス」、平成8年と現役が「吹奏楽」となった。現役は3位に「ダンス」が入っており、調査元は授業必修化やSNSの動画拡散の影響があるとみている。

担任の先生になってほしい芸能人を聞くと、平成元年は「ビートたけし」「明石家さんま」「光GENJI」「小室哲哉」(同8.7%)。平成8年は「福山雅治」(9.3%)、「天海祐希」(7%)、現役は「櫻井翔」(8%)、「竹内涼真」(7.2%)、「菅田将暉」(4%)が上位に入った。

通学かばんは「手提げかばん」→「ナイロンスクールバッグ」→「リュック

制服や身につけるものなどについても聞いた。通っている学校の制服はどの世代も「ブレザーが」6割以上。次いで平成元年・8年が「セーラー」(各約2割)、現役は「私服」(14.3%)が多いのが特徴だ。

制服によく合わせる小物は平成元年・8年で「何も付けない」が3~4割、現役で「リボン」が半数以上でトップとなった。靴は各世代「ローファー」が7~8割で最も多い。

特徴的なのはスカート丈で、平成元年は「ひざ下5~10センチ」(20.3%)、平成8年は「ひざ上5~10センチ」(22.1%)、現役は「ひざ丈」(33.6%)が主流。平成元年はひざ下より長い割合が約半数で、近年は長い丈のブームが再来していることがうかがえる。

また制服に合わせる靴下は、平成8年は「ルーズソックス」の人気が圧倒的。平成元年・現役は長めなスカートに応じて「短めソックス」を選ぶ傾向がある。

かばんは平成元年・8年は「学校指定」が約6割だが、現役は「ファッションブランド」(29.6%)や「スポーツブランド」(25.4%)が上位となった。通学で使うかばんは、平成元年は「手提げかばん」(33.3%)、平成8年は「ナイロンのスクールバッグ」(29.1%)、現役は「リュックサック」(62.9%)が最も多くなった。