毎月、生理が近づくと食欲が増し、気づくと間食の量が増えて太ってしまう…。なんとなく当たり前のように受け入れているかもしれませんが、本当に生理だからと諦めなくちゃいけないの?何とか太らずに乗り切る方法はないの?生理太りを防ぐための、生理中に気をつけるべき食事のポイントを解説します!

生理で太りやくなる…これは事実!

生理前になると、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌が活発になります。プロゲステロンは、妊娠に備えて体に水分や脂肪を蓄えるという働きがあるため、むくみやすくなったり、体脂肪が増えるなどして太りやすくなるわけです。

さらに、生理中になると、プロゲステロン、エストロゲンという二つの女性ホルモンが少しずつ減少していきます。すると、体が冷えやすくなり、代謝が低下、体内の塩分、水分などの老廃物の排出が停滞しやすくなり、むくみや体脂肪増加が引き続き継続されます。

つまり、生理で太りやすくなるのは、体のリズムとして自然なこと。特別神経質になることはありませんが、生理のたびに太ってしまって、戻すことができなくなると大変!生理だから仕方がないと諦めるのではなく、正しいケアで、スムーズに体を快適な状態に戻せるよう準備をすることが大切なのです。

生理太り解消のカギを握るのは、生理中の食事

生理前、生理中は太りやすくなりますが、うれしいことに生理後は最も痩せやすい時期に突入!しかし、このチャンスはしっかりと準備をして迎えなければ、蓄積した脂肪やむくみは簡単には解消されません。体のリズムを整えて軽やかさを取り戻すべく、食事のポイントを抑えておきましょう。

ポイントは三つ!

1.塩分控えめ、カリウムを強化してむくみを溜めない
むくみたくないからと水分を控えるのではなく、水分を十分取り入れて出すというサイクルをスムーズに行うことが大切。むくみを誘発する塩分を控えめにし、水分代謝を促すカリウムを補給することで、不要になった水分を排出することができます。カリウムは生野菜や果物に含まれているので、朝食や間食で果物を摂ったり、食前にサラダを食べるといいでしょう。

2.体を温め、巡りをよくする
生理中はホルモンバランスの影響で体が冷えやすくなっています。冷えを放っておくと代謝が低下し、ますます冷えが加速。頑固な冷え、むくみ、太りやすさの原因になります。体の中から熱を生み出すためにも、タンパク質を十分に摂り、末梢血管を広げるビタミンE血液サラサラ作用のある抗酸化成分をこまめに取り入れることが大切です。

3.ビタミンB群を強化して代謝を上げる!
ビタミンB群は代謝アップに不可欠です。不足していると栄養のエネルギー化が停滞し、体が冷えやすくなったり、太りやすくなります。ビタミンB群の強化には、豚肉や枝豆、うなぎぬか漬けレバーや納豆、卵、アボカドや赤ピーマンマグロカツオ、鶏胸肉、きのこ類が狙い目です。

来たる痩せ期に備えるべく、生理中の食生活に意識を向けてみましょう。体作りは一日にしてならず。昨日の食事、1週間前の食事が今の体につながっていることを実感できるはずです。生理中の食事を改善して、生理太りにサヨナラしましょう!

ライター:藤岡操(栄養士)

生理太りをサクッと解消したい!カギを握るのは「生理中の食事」