「本人の出処進退、自らお決めになったことだと思うが、舞台を確保したかった、という思いが強いのではないか」と、小池百合子都知事は、2月1日記者会見で、こう述べた。それもそのはず、あれだけ自民党を批判していた元民主党細野豪志衆議院議員(47)が、無所属のまま自民党二階俊博幹事長率いる二階派に入るというのだから党内がザワつくのも当然だろう。

 「二階さんはとにかく“数は力”という考え。入会希望者も清濁併せ飲むタイプですが、今回の細野氏に関しては、首相周辺からも『さすがにやりすぎだ』との批判も強まっています」(自民党関係者)

 この動きに即反発したのは萩生田光一幹事長代行。インターネット番組で、次のように糾弾した。
「(細野氏は)野党幹部で自民党政治を批判してきた。自分の振る舞いが間違っていたなら国民に知らしめるべき。説明なしにうろうろされるのは迷惑」

 確かに細野氏は、旧民進党を脱退後、小池百合子都知事と「希望の党」を立ち上げ、自民党に対抗しようとしていた。しかし、小池都知事が自滅し、希望の党が大失速した途端に逃げ出し、現在は無所属だ。

 「細野氏と衆議院静岡5区で議席を争い、次期衆院選で復帰を目指して活動中の自民党岸田派の元衆議院議員・吉川赳氏も猛反発。当然、岸田文雄政調会長も不快感を示しています」(前出・自民党関係者)

 ゆくゆくは自民党入党を目指すという細野氏のバックには、二階幹事長以外の大物の影も見え隠れする。

 「細野は、二階とも菅(義偉官房長官)とも親しいシンクタンク会長の口添えで二階派入りしたともっぱらだ。安倍(晋三)首相は側近中の側近の萩生田を一刻も早く幹事長にしたいというのが本音だが、この二階と菅の親密な関係や、今年、習近平国家主席が来日予定であるため、中国の覚えめでたい二階をはずせない」(党長老)

 安倍首相にすれば、細野氏入会を画策した二階氏と菅氏の連合軍と、麻生太郎副総理兼財務相が「福岡知事選」で、いがみ合っているのも頭痛のタネ。さらに、自分の最側近の萩生田氏と二階氏まで角突き合わせているのだから悩ましい。
「最近の安倍さんの愚痴は、『党内対立より、まだ本物の野党のほうが御しやすい』ですからね」(首相側近)

 統一地方選と参院選を前に、安倍首相「シンゾーに悪いモノ」を抱えてしまった。