ブラック企業従事者の叫び

「帰宅は日付が変わってから」「パワハラは当たり前」など、ブラック企業で働く人はさまざまな苦しみを味わっている。そんなブラック企業を経験したことのあるキャリコネニュース読者から寄せられたエピソードを紹介する。

営業職として働いていた20代男性は、「24時間365日、社用携帯を持たされていたことが苦しかった」という。着信は土日も相次ぐのはもちろん、担当業務でトラブルが発生すれば、彼女との旅行中でも現場に駆けつけなければならなかった。

強制参加させられた2泊3日の社員旅行に参加していたにも関わらず、携帯には70件近くの着信があり、

「もうだめだと思い退職した」

と当時の心境を綴った。

正社員で入社したはずなのに、なぜか業務委託契約

販売・サービス業の50代女性は、上司からのセクハラと同僚からのパワハラ、さらに長時間労働で「重度のうつになった」という。会社側は「やってない」の一点張りで謝罪はなく、その後女性は退職。現在もうつは完治しておらず、フルタイム勤務ができない状態だ。

「収入も激減し自宅を手放しました。私の人生を狂わせた会社を絶対に許すことは出来ません」

また営業職の正社員募集で入社したはずの40代男性は、実際には「業務委託契約」だったことに驚く。「勤務状況は偽装請合そのもの」だったといい、男性は低賃金での労働を強いられた。従業員の行動は上層部に管理され、

「選択の自由無し、パワハラセクハラは当たり前、最低な企業ですね」

と呆れている。

「外見が美しい女性しかお給料が上がらない」「節電意識のもと、薄明かりの中でPC作業」

販売・サービス業に従事していた20代女性はひとりでは処理できない量の業務を与えられるものの、残業は1時間ほどしか許されなかった。残業代支払いを避けるためだ。従業員はみな自宅に持ち帰って仕事をしていたという。さらにその勤務先は、

「年間休日68日。『あなたのため』と言って罵詈雑言浴びせられる。出勤から終業まで全て9方向から監視カメラで見られている」

という。ほかにも、

「自宅で過ごすのは入浴と睡眠の3時間程度で、すぐに出勤。それだけ働いても手取りは8万円」(運送業・40代男性)
「朝8時から出勤なのに、0時以前に帰れたことがない」(販売・サービス業、50代男性)
「外見が美しい女性しかお給料が上がらない。 社長の節電意識が強すぎて、薄明かりの中でパソコン作業をさせられた。 会社への不満が多すぎて、ストライキが起きた」(クリエイティブ業、20代女性)

という体験も寄せられた。