同じショートを守る根尾昂の入団により、熾烈なポジション争いが勃発しているとされる中日・京田陽太。その彼が根尾に対して語った言葉が、ネット上でちょっとした話題となっている。

 今回注目を集めているのは、某スポーツ紙上に掲載されたインタビュー内での発言。記者から根尾とのポジション争いについて聞かれた京田は、「今は根尾くんの『ね』の字もない」、「自分と同じ舞台に立っていないから比べてはダメ」、「自分は(比べられるのは)気にしていないけど、向こうがかわいそう」といった旨の発言をしている。

 黄金ルーキーとのポジション争いに対する自信のほどが窺える京田の発言。これを受けたネット上からは、「謎の上から目線」、「根尾は眼中にないってこと?」、「あんまり調子に乗ると後が怖いぞ」といったツッコミが寄せられている。

 京田と根尾の間に、そこまでの実力差を感じていないファンが多いことが浮き彫りとなっている今回の一件。しかし、個人的には2017年の新人王であるプロ3年目の京田と、プロ生活が始まったばかりのルーキー根尾を現時点で比較するのは難しいようにも思える。

 また、今キャンプの京田は一軍で順調な日々を送り侍ジャパンにも選出されているが、根尾は右ふくらはぎの肉離れにより二軍で調整中。こうした現状を考えると、先の京田の発言がそれなりに的を射ていることは事実だ。

 現に、ネット上のツッコミに対しては「いや何も間違ったこと言ってないやろ」、「根尾がいきなり京田と渡り合える訳ない」、「これで京田が叩かれるのはさすがに意味不明」といった反論も少なからず寄せられている。両者の比較を“時期尚早”と考えるファンも多いようだ。

 ドラフト前は根尾に来てほしくなかったという旨を、地元メディアのインタビューで笑いながら明かしてもいる京田。ライバル意識があることは恐らく事実だろうが、現在は根尾を焦らせないことも含め、“先輩の対応”に努めているのではないだろうか。

文 / 柴田雅人

画像はイメージです