22日、いよいよ27年目のJリーグが幕を開ける。昨年に引き続き“金夜”開催となる注目のオープニングゲームはセレッソ大阪vsヴィッセル神戸。開幕ゲームをモノにする関西拠点のクラブは果たして…。

◆ロティーナ・セレッソの輪郭は〜セレッソ大阪
2年にわたる尹晶煥体制に終止符を打ったC大阪。今シーズンから昨年まで2年間にわたり、東京Vを率いたロティーナ監督が指揮を執る。今オフに主力流失が相次いだが、奥埜や藤田、都倉ら実力者を獲得。C大阪に新たな風を吹き込む新戦力として大いに期待がかかる。そのロティーナ・セレッソはプレシーズン中、4バックや3バックを試運転。現時点で面子も完全に定まっていない。初の公式戦となるこの開幕戦で輪郭が見えてくるだろう。

◆いざ初の頂へ〜ヴィッセル神戸
対する神戸はリージョ体制2年目。ただ、昨年途中に就任したリージョ監督にとって、開幕から初めてチームを指揮を執るシーズンとなる。その今冬も大型補強。チームとして“3人目の世界的ビッグスター”ビジャを新たに引き入れたほか、西や初瀬、山口といった実力者の獲得に成功した。基本布陣は[4-3-3]が濃厚。神戸にとって、今年はイニエスタの能力を最大限に生かした“バルセロナ化”をより推し進め、初の頂を目指す戦いとなる。

【予想スタメン&フォーメーション】
セレッソ大阪[4-2-3-1]

(c)CWS Brains, LTD.
GK:キム・ジンヒョン
DF:松田陸、マテイ・ヨニッチ、木本恭生、丸橋祐介
MF:奥埜博亮、藤田直之水沼宏太、ソウザ、田中亜土夢
FW:柿谷曜一朗
監督:・ミゲルアンヘル・ロティーナ
開幕ゲームの布陣は柿谷を1トップに配する[4-2-3-1]か。新たなゴールゲッターとして期待がかかる都倉は17日のプレシーズンマッチで初実践の清武と共にベンチスタートになる様相だ。

ヴィッセル神戸[4-3-3]
(c)CWS Brains, LTD.
GK:前川黛也
DF:西大伍、大崎玲央、那須大亮、初瀬亮
MF山口蛍、三田啓貴、アンドレス・イニエスタ
FW:ルーカス・ポドルスキビジャ、田中順也
監督フアン・マヌエル・リージョ
年俸総額約40億円とされる世界的“VIPトリオ”の先発揃い踏みが濃厚。攻撃の軸であるイニエスタの負担を減らすため、三田と田中をハードワーカー役として起用する可能性が高まっている。

【注目選手】
◆FW柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
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C大阪の注目プレーヤーシンボルプレーヤーである柿谷だ。昨年はわずか4ゴール。同年夏に宿敵G大阪への移籍話も浮上するなど、チームの不和も強めた。今年は山口や杉本、山村らが去り、クラブの顔として認知される柿谷はより責任が重くのしかかるシーズンとなる。昨年のような低調ぶりは許されない。まずは開幕戦で結果にこだわりたい。

◆MF山口蛍(ヴィッセル神戸)
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神戸の注目選手は、早くも古巣戦となる山口だ。2016年夏にチームの力添えを受け、C大阪に復帰。尹晶煥体制下でクラブ史上初のタイトルを獲得するなど、一時代を築いた。だが、今オフに愛着のあるC大阪を飛び出して同じく関西の神戸移籍を決断。縁めいた古巣本拠で神戸の一員としてプレーで何を示せるか。“新たなチャレンジ”の一步に注目だ。

スペイン指揮官対決
驚きの神戸移籍で注目を集めた山口の古巣初凱旋試合として話題を呼ぶ開幕戦だが、スペイン指揮官対決も見どころの1つとなる。両者は共にスペインバスク州出身で、過去にリーガエスパニューラを舞台に対戦経験もある間柄。それぞれ戦術家としても知られ、テクニカルエリアからの指揮からも目が離せない。明治安田生命J1リーグ第1節のオープニングマッチとなる関西ダービーヤンマースタジアム長居で19時半キックオフだ。
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