ペットとの暮らしはたくさんのことを我々に教えてくれる。偶然の出会い、見返りを必要としない愛情、この世に在るものはいつか終わりが来るということ。
アメリカ、ミズーリ州に住むダウンズ一家クリスさんとケイティさんの息子、レオ君は数か月前、最愛の犬を失い、命の尊さを知った。
レオ君は13歳でこの世を去った愛犬、メロウの死を乗り越えられずに苦しんでいた。生まれた時から常に一緒だったメロウが、突如いなくなってしまったのだ。
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常に家族を見守ってくれていた愛犬、メロウ
メロウは愛する家族の一員だった。
特に息子のレオ君とは特別な絆があったという。
「メロウは本当に私たちを愛してくれました。私たちもメロウを心から愛していました。メロウは近所の皆さんにも好かれるとても良い犬だったの」ケイティさんは語った。
ケイティさんがレオ君を身ごもった時、メロウはいつもケイティさんのそばにいてくれた。
そしてレオ君が生まれると、レオ君のそばから離れず、保護者のように兄弟のように暮らしてきたそうだ。
「レオの行くところにはいつだってメロウがいました。レオが成長して二段ベッドを準備した時なんて、下段にしっかりメロウが寝るようになったんですよ。」
ついに別れが訪れる
3人と1匹はこうして幸せな時間を過ごしてきたが、ついに別れがやってくる。13歳となったメロウは一足先に虹の橋を渡っていったのだ。
メロウの死に悲しんだダウンズ一家は「こんなに苦しい思いをするならば、しばらくは犬は飼わないことにしよう」と決意した。
しかしレオ君だけは両親の決意に反対し、「また犬が飼いたい」と主張を続けていたという。
メロウにそっくりな犬が!運命の新たな出会い
家族が悲しみに暮れていることをメロウはどう思うだろうか?いつだって家族に笑顔をもたらしてくれていたメロウだ。家族の幸せを願っているに違いない。
レオ君の熱意も手伝って、両親も新たな犬を迎え入れることを考えるようになった。ケイティさんは時々動物保護団体のFacebookページを覗くようになった。
そしてある日、そこに映っていた生後9週のピットブルのミックス犬、ナッティバディがケイティさんの目を引いた。
「ナッティバディはメロウにとてもよく似ていました。あまりのことに驚いて夫にすぐに写真を見せたところ、夫は『直ぐにこの犬と面会する手続きをしよう』と言いました。」
そうしてついに、ナッティバディを引き取ることを決めた夫妻だが、ずっと犬を飼いたがっていたレオ君にはこのことを内緒にしていた。
引き渡しの日、何も聞かされていなかった少年が感動の涙
ナッティバディ引き取りの日、何も聞かされていないレオ君を車に乗せると、「ちょっと寄付したいものがあるからここの建物に用事があるの」と、ナッティバディが待つ保護施設に連れて行った。
まさか未来の愛犬に会えるとは知らず、両親の後ろを歩くレオ君が入り口の前で立ち止まったところ、そこにはなんと!
ボランティアスタッフがナッティバディを抱いて現れたのだ。
余りの嬉しさにレオ君は思わず涙した。
その様子はスタッフにより撮影されていた。
「スタッフの方が撮影してくれていたおかげで思い出が増えました。息子にとってもナッティバディにとっても、初対面のワンシーンは良い思い出になるでしょう」クリスさんは語った。
ナッティバディがダウンズ一家になじむのに時間はかからなかったようだ。
すでにレオ君とナッティバディは何をするにも一緒でぴったり寄り添って過ごしているという。
今はまだ寂しい下段のベッドだが、もうじきにナッティバディがそこで眠るようになるだろう。
家族に愛されたメロウは先に旅立ってしまったが、一家にたくさんのことを教えてくれた。
無償の愛情、命には限りがあるということ。奇跡的な出会いがあるということ。東洋思想には転生輪廻という言葉がある。命はそうやって紡がれていくのだ。
これからのダウンズ一家の毎日にはナッティバディが、ナッティバディの犬生にはダウンズ一家が愛情と彩りをくわえてくれるのだろう。
References: Facebook/など / written by kokarimushi / edited by parumo
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