『雨色ココア sideG』の主題歌「カラフルパサージュ」が発売中の立花理香。その制作秘話を聞いたインタビューが、発売中の『アニメディア3月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしきれなかった部分も含めたインタビュー全文をご紹介する。

■TVアニメ『雨色ココア sideG』は、絶対尊い!

ーー昨年2月にソロデビューして、ちょうど1年くらいですが、どんな1年でしたか?
 とにかく、突っ走った1年でした。アーティストデビューして自分だけのライブをさせていただいて。2枚のミニアルバムをリリースして、前作では作詞も担当したり……。いろんなことに挑戦させていただき、充実した1年でした。

ーー今回リリースされる「カラフルパサージュ」は、TVアニメ『雨色ココア sideG』の主題歌で、初めてのシングルでもあります。
 初めてのシングルで、初めてのアニメタイアップで、さらにその作品に私自身が声優として関わらせていただいているということで、めでたいこと尽くしです! もともと『雨色ココア』シリーズは好きで観ていて、それが今回は女の子バージョンになるということで、いち視聴者として「絶対に尊いものになる!」と思って楽しみにしていました。決まったときはすごく驚いたのと同時に、とてもうれしかったです。

ーー『雨色ココア』には、立花さんも声優として出演されています。看板犬のレインちゃん役ですね。
 今回は日本が舞台で、主人公のヨーコちゃんを中心に高校生の女の子たちがカフェでアルバイトをするストーリーです。シリーズを通してすごく温かい作品で、ちょっとクスッとできたり、ほっこりするところもあって、それを視聴者に近い立場で見守っているのが、私が声を担当するレインちゃんです。

ーー犬の役というのは、いかがですか?
 犬の役はもちろん初めてですし、犬を飼ったことがなかったので、まず犬はどう鳴くのか、動画をたくさん見て研究しました。台本には「ワン」とか「キャンキャン」としか書いていないので、言葉ではない声に気持ちをどう込めてお芝居をするか、考えるのがとても楽しかったです。

ーー作品としての見どころを教えてください。
 女の子が喫茶店で働くというところで、どんな服を着て働くのか、いろんな姿を楽しんでいただきたいですし、主人公のヨーコちゃんが、仕事を通して人間として成長していく姿も見どころになりますね。

ーー立花さんご自身は、どんなバイト経験がありますか?
 ファミレスみたいな飲食店でバイトをしたことがあります。注文を取ったり料理を運んだりするホールの仕事で面接を受けたんですけど、店長がギャル好きで、私を見て「お前はキッチンだ」と言ってキッチンでの採用になりました(笑)。でも、そのおかげでパスタくらいはちゃちゃっと作れるようになりました。ピザも生地から作れますよ!

ーー「カラフルパサージュ」は、どのようなお気持ちで制作に臨まれたのでしょうか。
 昨年にリリースした2枚のミニアルバムは、自分がやりたいことをギュッと詰め込んで作りましたが、今回は『雨色ココア』のための歌にしなければいけないという部分で、プレッシャーを感じつつ、ミニアルバムとは違った新たな気合いを込めました。作品との関わり方がキャラクターソングとも少し違っていて新鮮でした。

ーーポップでかわいらしい曲に仕上がりましたね。
 はい。作品タイトルに『雨色』とついているので、雨上がりの“キラキラ感”を出したいと思って作りました。雨上がりの街って、水滴が太陽の光を反射して、キラキラとしていてすごくきれいですよね。そういうキラキラ感と、雨上がりのちょっとウキウキした気持ちを曲に乗せられたらいいなと思いながら歌いました。

ーーレコーディングをした際には、どんなディレクションがありましたか?
 あまりお姉さんっぽい感じにはせずに、と。歌詞も前向きな内容で曲もきれいなので、前向きな明るさを意識して歌いました。

ーージャズっぽい雰囲気になるところもあって、とてもオシャレな曲でもありますね。
 そこは、ヨーコちゃんが少し背伸びをしている様子にも感じられて、私も好きなところですね。曲中に「カバンに赤いリップを入れて」という描写があるんですけど、ここがすごくオシャレですよね。どこかで「モテる女は、カバンが小さい」と聞いたことがあって(笑)、普通はないと困るからとあれこれたくさん持ち歩いてカバンが大きくなりがちですけど、必要なものだけを持ち歩ける女の子って、かっこよくてすごいなって尊敬します。