ELスラビア・プラハ戦で待望のデビュー 後半45分にGKをかわすループシュートを披露

 ベルギー1部ヘンクは現地時間21日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32の第2戦でスラビア・プラハチェコ)と対戦。今冬に移籍した日本代表MF伊東純也が先発出場で欧州デビューを飾ったなか、チームは1-4で敗れ、2戦合計スコア1-4で16強進出はならなかった。それでも、試合終了間際に伊東が放ったクロスバー直撃のループシュートに対し、対戦相手からも「印象的なショット」と称賛の声が上がっている。

 伊東はアジアカップを終えた2日、柏レイソルからヘンクへの期限付き移籍が決定。ヘンクもクラブ公式サイトでレンタル期間は1年半、買い取りオプション付きであることを発表した。

 ヘンクはELラウンド32でスラビア・プラハと対戦。敵地での第1戦を0-0で終えたなか、第2戦で伊東は右ウイングとしてスタメン起用され、待望の欧州デビューとなった。

 試合は前半10分にホームのヘンクが幸先よく先制したが、同23分に失点して1-1で後半へ。しかし、後半8分に勝ち越しを許すと、その後はスラビア・プラハチェコ代表FWミラン・シュコダに5分間で2ゴールを奪われ、1-4とビハインドを背負ってしまった。

 敗戦濃厚となった後半45分、最終ラインからのスルーパスに対し、自慢のスピードを生かして裏のスペースに抜け出した伊東は、相手マーカーを弾き飛ばしてそのままドリブルでペナルティーエリア内に侵入。GKの位置を見極めて右足でボールを浮かせて絶妙なループシュートを放ったが、クロスバーを直撃して惜しくもゴールならず。試合は1-4でタイムアップを迎え、ラウンド32敗退が決まった。

 それでも、スラビア・プラハ公式サイトのテキスト速報では、伊東のループシュートのシーンを「イトウのGKをかわす印象的なショット。しかし、クロスバーを直撃した」と描写。対戦相手にもインパクトを残したことを窺わせた。

 欧州デビューを勝利で飾ることはできなかったが、日本が誇るスピードスターが欧州の地でどのようなプレーを見せていくのか、大いに注目が集まる。(Football ZONE web編集部)

ELスラビア・プラハ戦で欧州デビューを飾った伊東【写真:AP】