3D映画の新たな時代を切り開いた2009年のジェームズ・キャメロン監督SF大作『アバター』。主人公のジェイク役に抜擢されたのは俳優のサム・ワーシントンだったが、映画『キャプテン・アメリカ』シリーズの俳優クリスエヴァンスや、映画『マジックマイク』シリーズの俳優チャニング・テイタムも最終候補に残っていたという。

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 キャメロン監督は雑誌「Empire」のポッドキャスト「Empire 30」で1作目を振り返り、主演候補について「クリスエヴァンス、サム、チャニング・テイタム。3人が私のチョイスだった」とコメント。「チャニングの魅力もクリスの魅力もよかった。2人とも、すばらしいヤツだ。だがサムの声や激しさの質は格別だった」と、サムにほかの2人にない光るものを見たそうだ。

 3人はオーディションのセリフ読みで互角だったそうだが、ジェイクがナヴィ族に向って「この土地は我々のものだ」と力強くスピーチする場面のセリフで、サム演じるジェイクが戦闘を率いる姿が目に浮かんだという。ほかの2人にはそれがなかったとのこと。「2人はそれからすばらしいキャリアを築いていったが、サムはすでに準備ができていた」と語り、サムならすぐに役に入れたことを確信したという。

 キャメロン監督はまた、続編でジェイクとネイティリの間に8歳の娘がいることを明かした。

クリス・エヴァンスとチャニング・テイタムもサム・ワーシントンが演じるジェイク役の最終候補だった(※『アバター』場面写真) 写真提供:AFLO