2019シーズンの明治安田生命J1リーグが、22日に遂にスタート。翌23日に等々力陸上競技場で行われた開幕節の川崎フロンターレvsFC東京は、0-0の引き分けに終わった。

昨シーズンにJ1連覇を成し遂げた王者・川崎Fと、6位で終えたFC東京多摩川クラシコ。16日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPで浦和レッズに1-0で勝利した川崎Fは、浦和戦同様の先発メンバーをピッチに送り出した。

一方のFC東京は、最後尾にGK林、最終ラインには右サイドから室屋、チャン・ヒョンス、森重、小川を並べた。ダブルボランチは高萩と橋本。右サイドに久保、左サイドには東を配置し、ツートップにはディエゴ・オリヴェイラと永井を起用した。

Jリーグ史上初の開幕戦での多摩川クラシコ。試合は立ち上がりから川崎Fが緻密なパスワークを用いてFC東京のスキを探る。すると6分、奈良からのパスを中盤で受けた守田が味方とのパス交換でボックス手前まで侵攻し、右足で強烈なシュート。しかし、これはGK林の正面に飛んでしまう。

対するFC東京も直後にカウンターを発動。久保がドリブルで持ち上がり、3対2の状況からボックス左へのラストパスを選択する。最後はディエゴ・オリヴェイラが右足で合わせるもうまくミートできず、GKチョン・ソンリョンに対応される。

その後も川崎Fがボールを保持し、ジワジワと押し込もうとするが、FC東京も負けじとカウンターから応戦。それでも互いに決定機は作らせない時間帯が続く。

川崎Fはその後、敵陣でボールを奪われた後のプレスで捕まえきれず、数的同数でカウンターを受ける回数が増加。それでも31分には守田のパスを受けた小林がボックス右からシュートを放つが、GK林の好守に阻まれる。

するとFC東京は40分、ボックス右手前でFKを獲得。これをキッカーの久保が左足で直接狙うと、ボールは右ポストに直撃し、惜しくも先制点とはならない。

ゴールレスのまま迎えた後半、川崎Fが立て続けにチャンスを迎える。53分、小林がボックス右に抜け出すと、中央のレアンドロ・ダミアンがシュート。これは相手DFに当たってしまいゴールとはならない。さらに54分にはFK東京の橋本のバックパスをゴール前に残っていた中村が反応し、シュートを放つが、GK林にブロックされる。

その後も川崎Fは、57分に中村のスルーパスに抜け出した小林が一対一を迎えるなど、小林に幾度となくゴールチャンスが訪れるが、GK林のファインセーブもあり、ゴールネットを揺らすことができない。

やや嫌な時間帯が続くFC東京は76分、久保が仕掛けたカウンターから最後は高萩からパスを受けた東がボックス左手前から右足シュート。インサイドカーブでうまく巻いたが、わずかにゴール右外へと外れた。

終盤、川崎Fはやや勢いが停滞。一方のFC東京はカウンターから相手DFの背後を狙い続けるが、シュートまで結びつけることができず。Jリーグ史上初の開幕戦での多摩川クラシコはゴールレスドローに終わった。

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